都道府県から探す

人気のエリア

雇用形態から探す

自分の強み、見えてくる!自己分析の仕方

はじめに

一般の転職活動で行う「自己分析」は、介護業界の転職活動にも大いに役に立ちます。

転職活動をする中で「書類で落とされてしまう」「志望動機をうまく伝えられない」「自分のアピールが苦手だ」と悩んでいるなら、それは自己分析をすることで解決出来るかもしれません。

この記事では、転職活動に役立つ「自己分析」の方法と志望動機の例文を紹介します。

1 書類や面接で自分をアピールするために

転職活動をスムーズに行うためには「自己分析」が欠かせません。

採用担当者は履歴書や職務経歴書、面接での受け答えの様子からあなたの人柄や仕事への姿勢を知りたいと思っています。採用担当者にプラスのイメージを与えるために、自己分析を通して自分を説明する準備をしましょう。

以下の3つのポイントで自己分析をしてみましょう。

2 自己分析の3つのポイント

以下の3つのポイントについて、自分の経験や考えを紙に書いてみましょう。

2.1 今までにやってきたこと

これまでの自分がやってきた仕事について振り返って、印象深い出来事や仕事を通じた出会いについて思い出してみましょう。

「最初は介護を拒絶をしていた利用者様が、私に任せてくれるようになって嬉しかった」
「自分が落ち込んでいた時に同僚が励ましてくれて乗り越えられた」
「利用者様のご家族が『あなたでよかった』と言ってくださって、やりがいを感じた」

このような出来事や仕事を通じた出会いには、あなたの介護の仕事に対する考え方や姿勢があらわれているはずです。紙に書いて振り返ることで、自身が「大切にしてきたこと」「学んだこと」を把握できます。

2.2 経験から学んだこと

転職活動では、初対面の採用担当者に「自分の強み」をアピールすることが必要です。そのためには、自分の経験を掘り下げて、そのなかで「工夫したこと」「学んだこと」「身についたこと」「大事にしていたこと」「嬉しかった経験」「辛かった経験」「やりがいを感じたこと」も追記してみましょう。職場で褒められたことや表彰された経験、資格の取得があれば、そのことも記入しましょう。

ひと言で済んでしまうような経験も、掘り下げてみると立派な経験です。下記で示すように、時系列や物事の順番を思い出してまとめるとスムーズに話すことができます。

「最初は介護を拒絶をしていた利用者様が、私に任せてくれるようになって嬉しかった」
→最初はどうしていいのかわからなかった  
→相手の顔をみて「〇〇さん、おはようございます」と笑顔であいさつすることを続けた  
→少しずつ関係性ができていくことを感じた  
→介護を受ける側にも不安があることを知った

「自分が落ち込んでいた時に同僚が励ましてくれて乗り越えられた」
→身内の介護との違いを痛感した
→ひとりで抱えるのではなく同僚や上司に相談することが必要だと学んだ
→気持ちが重くなる現場に接したときに、話すことや笑うことで回復できると知った

「利用者様のご家族が『あなたでよかった』と言ってくださって、やりがいを感じた」
→介護職やケアマネに対する強い不信感を持っていたから、はじめは苦労をした
→自分は介護の仕事に向いていないのではないかと悩んだ
→しかし、ここで諦めたくなかった
→ていねいに信頼関係を作ることが大事だと学んだ

このように、自分の経験にまつわることを思い出しながら書いてみましょう。自分の特徴を活かした経験を話せるようになれば、面接での受け答えにも自信が持てるようになります。

2.3 仕事に対する姿勢

書類や面接では、採用担当者に「この人と一緒に働きたい!」「この人を採用したい!」と感じさせることが必要です。自分をアピールすることに遠慮や謙遜は必要はありません。具体的なストーリーにして、自分の言葉で説明できるようにしましょう。

例:「私がヘルパーの仕事ををしていたときに、90代の利用者様から『お前は誰だ!帰れ!』と怒鳴られて、介護を拒否されてしまうことがありました。それでも諦めずに笑顔で話しかけることを続けると、半年たった頃に入浴の介護をさせていただくことができました。その後、さまざまな現場を経験しましたが、どの現場でも利用者様一人ひとりに寄り添うこと大事だと考えています。笑顔と根気強さを活かして、こちらでの介護の仕事に貢献したいと思います。」

経験から学んだことの積み重ねこそが、あなたのキャリアです。自分の強みだを具体的なエピソードを交えて話せるようにして、これからの仕事に前向きに取り組もうとする姿勢を示しましょう。

3 志望動機の例文集

ここまでに解説した「自己分析」は、履歴書の「志望動機」を書く際にも役に立ちます。

未経験から介護職に就く場合と、既に介護職を経験している場合、介護の仕事でスキルアップを目指している場合の3つのパターンについて志望動機の例文を紹介します。

3.1未経験から介護職に就きたいひと

未経験のひとが介護の仕事に就こうとする場合、「介護に興味を持った理由」と「前職での経験を活かそうとする意気込み」を伝えることが必要です。以下の例文を参考にして、自分なりの志望動機を考えてください。

「前職はレストランのホールで接客業務を行っていました。人と接することが好きなので、常連のお客様に声をかけていただくことが多く、とくにご高齢の方と接することが自分に向いていると感じました。介護の経験はありませんが、接客業で培った笑顔と体力と根性を活かして、介護現場でお役に立てるよう頑張りたいと思います。」

3.2資格とスキルを活かしたいひと

すでに介護の仕事しているひとが転職活動をする場合には、自分のキャリアを短くまとめて、そこで身に着けた技術や能力について触れておきましょう。前の職場に対する不満はここでは書くべきではありません。前向きに仕事に取り組む姿勢を示すことで「すぐに戦力になってくれそうだ」と印象付けることができます。以下の例文を参考にして、自分なりの志望動機を考えてください。

「特別養護老人ホームで介護職員として7年間従事しました。その後、介護福祉士の資格を取得して、生活相談員として4年ほど従事しました。利用者様とご家族に安心して過ごしていただくためには、関係機関と連携した介護サービスの提供が必要だと考えています。これまでに培ったコミュニケーション能力と介護保険制度に関する知識を活かして、貴法人での事業に貢献したいと考えます。」

3.3自分にあう職場で安定して働きたいひと

「子どもの世話があるので〇時までしか働けない」「夫の転勤に伴って1年後に引っ越す可能性もある」「体調の都合で夜勤はできない」など、それぞれの事情を抱えながら介護の仕事に就こうとする方は多くいらっしゃいます。

その場合、志望動機欄で事細かに説明する必要はありません。簡単に触れる程度にとどめて、面接の機会に詳しく相談することにしましょう。以下の例文を参考にして、自分なりの志望動機を考えてください。

「これまでは、子どもの成長に合わせた働き方を選んで居宅介護事業所やデイサービスなどでパートタイムで介護の仕事ををしてきました。利用者様に安心して過ごしていただけるように、相手の気持ちに寄り添える支援者でありたいと思っています。これまでの経験と資格を活かして、介護現場でお役に立てるよう努めたいです。」

4 まとめ

自己分析を通じて、自分の経験と学びと強みをアピールできるようになれば、志望動機の文章や面接での受け答えもスムーズにできるようになります。 転職活動を成功させるために、自分について説明する準備を行いましょう。

\いますぐ求人を探してみる/

×

失敗しない!転職活動はじめて講座