はじめに

履歴書は採用担当者が応募者について知るための大切な書類です。
介護やケアの仕事に就くための履歴書の書き方について、具体的にお伝えします！

1 履歴書を書くために

介護やケアの仕事に就くための履歴書の書き方を紹介します。

1.1書き方の基本

履歴書は手書きまたはパソコンで作成します。
パソコンで作成しても問題はありませんが、介護業界では手書きで書くひとが多いです。
字が上手か下手かに関係なく、丁寧に書くことでやる気や人柄が伝わります。
いずれの場合にも、コピーをしたものを使いまわさずに応募先ごとに作成しましょう。

1.2用意するもの

コンビニなどで売っている市販の履歴書を購入したうえで、黒いボールペン（※）、証明写真、介護関係の資格取得証明書のコピーを用意しましょう。

※ボールペンは油性のものなどを使い、「消えるボールペン」などは使わないようにしましょう。

2 履歴書の書き方（見本アリ）

コンビニなどで市販されている履歴書の形式に沿って、それぞれの項目と書き方のポイントを説明します。

2.1 氏名・住所の書き方

●日付

提出する日付を書きましょう。
郵便で送る場合には、ポストに投函する日付を書きます。

●氏名

「名前とふりがなを書きます。
大きめの字で、苗字と下の名前の間にはスペースをおいて、ていねいに書きましょう。
記入欄に「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合はカタカナで書きましょう。

●生年月日と性別

和暦（昭和○年、平成○年など）か西暦（200X年など）で統一しましょう。
年齢は、履歴書を提出する時点の年齢を記入しましょう。

●現住所と電話番号

都道府県から記入をして、番地の書き方は「○○町1-2-3」という書き方ではなく「○○町1丁目2番3号」と記入しましょう。
マンション名やアパート名もきちんと記入してください。

電話番号は市外局番から書きましょう。携帯電話の番号でもかまいません。

●連絡先

連絡先は現住所以外に連絡を希望するときに記入しましょう。

●写真

3ヶ月以内に撮影しているカラーの証明写真を用意しましょう。プリクラはNGです。

写真のサイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cmです。
清潔そうできちんとした印象を与えるためには、白いシャツなどを着て、髪の毛で顔を隠さずに表情と顔がわかるように撮影すると好印象を与えることができます。

履歴書をすべて書き終えて、誤字脱字がないことを確認してから、最後に写真を貼りましょう。

2.2 学歴・職歴欄の書き方

●見出し

学歴、職歴という見出しを記入しましょう。

●年月

和暦（昭和☓☓年や平成☓☓年など）か西暦（200☓年など）で統一しましょう。入学と卒業の年月が間違っていないかに気をつけてください。

●学歴

最後に卒業した学校の1つ前の学歴から記入します。

学校の名前は「○○県立」「○○市立」を省略せずに記入しましょう。

採用担当者が同郷や出身地が同じだった場合に、面接での話題につながることもあります。

最後の行の右下に「以上」と記入しましょう。

●職歴

会社名は、「（株）○○」ではなく「株式会社○○」のように、省略をしないで書きましょう。

所属していた事業所や施設名、担当していた職務や職種も記入しましょう。

転職回数が多い場合には、別に職務経歴書を作成して「詳細は職務経歴書をご参照ください」と書きます。

最後の行の右下に「以上」と記入しましょう。

●現在の状況

既に退職している場合には「一身上の都合により退職」と書きましょう。

現在も在職中の場合は「現在に至る」と書きましょう。

2.3 免許・資格欄の書き方

免許や資格を取得した順番に記入します。
「普通自動車第一種運転免許」（いわゆる自動車免許）以外にも、介護やケアに関わる免許・資格は採用後の仕事内容にかかわります。以下のように、正確な名称で記入しましょう。

2.4 志望動機・通勤時間・配偶者の有無の書き方

●志望動機

「自分の持っている経験や能力を活かして働きたい」という気持ちを自分の言葉で記入しましょう。

例）これまでに居宅介護事業所、デイサービス、特別養護老人ホームで介護業務に従事してきました。利用者様が快適に過ごしていただけるように、ひとりひとりと向き合いながら、安全な介護を提供することに努めてきました。これまでの経験や技術、資格を活かして貴法人に貢献したいと考えます。

●通勤時間・配偶者

自宅から勤務地までの片道の時間を記入しましょう。

扶養家族数と配偶者の有無、配偶者の扶養義務は、家族手当などの待遇面に影響するので、正確に記入しましょう。

2.5 本人希望記入欄の書き方

原則として「貴社（貴法人）の規定でお願い致します。」と記入するのが一般的です。

希望する勤務地や職種、待遇面での希望がある場合には、この欄に簡潔に記入をした上で面接でも伝えましょう。

3 履歴書を書き終えたらやること

履歴書を書き終えたら1部コピーを手元に残し、原本を応募先に送付しましょう。

履歴書が折れないようにクリアファイルにいれてから封筒に入れます。

添え状（送付状）をつけていると、丁寧さが伝わるので好感度がアップします。一般的には書類よりも面接での印象が重視されますが、応募書類を丁寧に作成することは大切です。

「履歴書　添え状」「履歴書　添え状　書き方」などで検索して、書き方のマナーに沿って書きましょう。

面接の前に履歴書のコピーを確認しておくと、面接での受け答えがスムーズになります。

4 まとめ

書類を書くのが苦手な人も丁寧に書けば相手に気持ちは伝わります。

希望する職場に採用をされるために、頑張って履歴書を作成してください！