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はじめに

「退職したいが人手不足なので引き止められそう」「円満退職をしたいけれどどうすればいいのか」など、退職にまつわる不安や悩みを抱えていませんか?

円満退社ができることが望ましいですが、そのためには事前の準備が必要です。自分も周囲も嫌な気持ちにならずに円満退職をするための方法を説明します。

1 円満退職をするために

同僚や上司から気持ちよく見送ってもらえるような円満退職を目指すのであれば、以下の段取りで退職の手続きをすすめましょう。

①退職したい意志を伝える
②退職に向けた交渉をする
③退職願 / 退職届を提出する

退職に向けて準備するべき事柄を説明します。

2 退職したい意志を伝える

退職したい意思を「誰に」「どのように」伝えるかは重要です。
一般的な就業規則では「退職の希望は最低○ヶ月前に申し出る」などのルールが定められているので、まずは勤め先の就業規則を読んでから退職日の希望を伝えましょう。

アルバイトやパートの場合には直接の上司に、正社員の場合には直属の上司か人事部の担当者に退職の意思を伝えるのが一般的です。

3 退職に向けた交渉をする

退職にむけた交渉は慎重にすすめてください。この時点で退職願を提出することも多いです。

・退職したい意志を伝える
・退職理由についての説明
・退職日についての相談
・有給の消化についての相談
・担当している業務の引き継ぎについて

円満退職を目指すのであれば、退職理由は本音と建前を使い分けましょう
たとえば、仕事への不満が退職の理由だと伝えてしまうと「改善するから辞めないでほしい」「給与について検討するから」など、引き止められる可能性があります。

スムーズに退職するためには「個人的」かつ「前向き」な理由を伝えることが有効です。たとえば、以下のような理由が考えられます。

<個人的な理由の例>
・健康面や体調の事情
・実家、家庭、配偶者、子ども、親戚などの事情
・育児や介護などの事情
・実家へのUターンや引っ越し など

<前向きな理由の例>
・○○について学ぶために海外に勉強をしにいくつもりです
・自分のキャリアのためには、新たな環境に移りたいと思っています
・将来に向けてどうしてもやりたい仕事があります

4 退職願 / 退職届を提出する

退職をするためには退職願もしくは退職届を準備しなければなりません。

これから退職交渉をする場合は「退職願」を準備しましょう。もしも、退職交渉をせずにいきなり退職届を出してしまうと、退職を一方的に通知するものなので「身勝手だ!」と思われて、円満退職からは遠のいてしまいます。

退職願を提出して退職交渉を行うか、退職交渉をしてから退職届を提出しましょう。

退職願と退職届の書き方は、以下のとおりです。 

用意するもの

退職願と退職届は手書きで書くのが一般的です。

A4サイズの白い紙、黒いインクのボールペンまたは万年筆を用意しましょう。フリクションなど、こすって消えるペンは使ってはいけません。

書き方

書き方と文章は決まっているので、どんな場合にも退職理由は「一身上の都合」と書きます。「家族の介護のため」や「病気のため」など、具体的な退職理由を書く必要はありません。

①1行目の中央に「退職願」または「退職届」と記入
②2行目の最下に「私事、」または「私儀、」と記入
③3行目の頭から次の文章を記入
・退職願の場合には「このたび、一身上の都合により、来たる○○○○年○月○日をもって、退職致したく、ここにお願い申し上げます。」
・退職届の場合には、「このたび、一身上の都合により、来たる○○○○年○月○日をもって、退職致します。」
④1行開けて、提出する日付と所属する事業所名、自分の名前を記入
⑤自分の名前の下に認印で捺印(三文判はOK、シャチハタはNG)
⑥宛名として退職する会社の正式名称と代表者(施設長・理事長・社長)の氏名を記入

封筒の書き方と入れ方

退職届に使う封筒は「白無地」が一般的です。
A4用紙が三つ折りで入れられる「長形3号」を用意しましょう。

封筒の表には退職願または退職届と書いて、裏の左下に所属する部署や施設の名称と自分の名前を記入します。

紙を三つ折りにして用紙の向きに注意して封筒に入れます。封をする必要はありません。

引き止められたときの対処法

介護業界は人手が不足しているので、退職を申し出たあとも引き止められることが考えられます。その場合の対応について、よくある引き止めパターンと対処法を解説します。

「あなたが必要!」と感情に訴える

「みんながあなたを頼りにしている」「利用者さんが悲しむ」「いなくなられると困る」など、感情に訴えかけるパターンです。お世話になった同僚や上司から言われれば、気持ちが揺らいでしまうかもしれません。

<対処法>
必要としてくれていることに感謝を伝えた上で「家庭の事情など、やむを得ない都合がある」「次の職場で挑戦したいことがある」と退職理由と同様の説明をしましょう。感情に流されず、退職の意思が固いことを伝えましょう。

「給与や待遇を改善する」と提案してくる

給与や待遇の改善を提案して、退職を思いとどまらせようとするパターンです。「給料を上げるように検討する」「改善していくから待遇面の希望を聞かせてほしい」などの提案があるかもしれません。

<対処法>
「改善をしたい」という上司の気持ちに嘘はなくても、上司に決定権があるかどうか、実現されるかどうかは別の問題です。「ありがたいご提案ですが、よく考えたうえでのことなので退職の意思は変わりません」とハッキリ伝えましょう。

「忙しいからあとで!」とうやむやにする

退職の意思を伝えても「いまは忙しいから」「そのうち話し合おう」など、先延ばしにして退職の意思をうやむやにされてしまうパターンです。

<対処法>
上司に催促をするのは気が引けますが「先日ご相談した件、どうなりましたか?」と伝えましょう。話をはぐらかそうとする場合には、上司よりも立場が上のひとに退職の意思を直接伝えることをほのめかすと効果があるかもしれません。

「後任が見つかるまで待って」と引き延ばす

「人手不足だから後任が見つかるまでは退職を待ってほしい」と引き延ばすパターンです。仕事への責任感が強いひとほど退職をためらってしまうでしょう。

<対処法>
「後任が見つかるまで」を待っていると、退職は何ヶ月も先延ばしになります。後任を見つけるのは会社側の役割です。しかし、仕事の引継ぎは必要なので「退職日までに後任が見つからない場合には、引き継ぎ用の資料を作成します」と提案をするといいでしょう。

「他の職場では通用しないよ」と自信を失わせる

「このタイミングで退職するなんて無責任だ」「ここで無理ならどこでも通用しない」「他の会社はもっと厳しいから、やっていけないだろう」など、人格や能力を否定されることもあります。真面目なひとほどダメージを受けてしまうでしょう。

<対処法>
否定的な言葉を真に受ける必要はありません。退職後のことについて意見を言われる筋合いはないので、「○月○日までに退職させて頂きます。引継ぎはきちんと行います」とハッキリ伝えましょう。

6 まとめ

円満退職をめざすのは会社のためではなく、あなた自身のためです。
ひとを支える仕事をしていると、自分のことを後回しにしてしまいがちですが、人を支える仕事だからこそ自分を大切にすることが必要です。

働く中で得た知識や経験、人脈は今後の人生でも大いに役に立つ可能性があります。円満退職をして、次の生活や仕事で力を発揮しましょう。

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