介護の資格

一問一答で合格力アップ!介護福祉士試験合格への道⑪・前編〜翔泳社コラボ企画〜

受験生のみなさん、年末年始はいかがだったでしょうか?
試験日もあと残すところ2週間と少し。この記事の問題を使ったり、テキストを復習したり、徐々にラストスパートをかけていきたいですね。
それでは、「一問一答で合格力アップ!介護福祉士試験合格への道〜翔泳社コラボ企画〜」をお届けします!

今回は、試験範囲の第3領域「こころとからだのしくみ」の「こころとからだのしくみ」の前半部分から予想問題や過去問題を紹介します。問題だけではなく、解答と解説つき(※)なのでしっかりと学べます!
週2回のペースで更新していきますので、スキマ時間を使って勉強してくださいね♪
●「介護福祉士試験合格への道」のまとめはこちらから!
※紹介する問題・解説は、すべて翔泳社刊『介護福祉士 完全合格書き込み式ワークノート』の内容に基づいています。

まずは以下の○×問題をやってみよう!

 

 

 

解答と解説をチェック!

さぁ、ここからは問題の解答と解説をチェック!解答が合っていても油断せず関連の情報やポイントを再度確認しておきましょう。

Q1の答えと解説

Q1.「自分の不安や緊張、葛藤などから逃げ出すことで安定を図ることを合理化という。」【過去問題:第21回】

答えは

×

問題文の説明は、「逃避」が正しい。

さらにここをチェック!

適応機制(防衛機制)

防衛機制とは、人がストレス状態に陥った時、心の安定を維持しようとする無意識の働きのことをいう。

適応機制には以下のようなものがある。

抑圧 感情や欲求を無意に抑え込もうとする心の働きのこと
抑制 意識的に自分の欲求を抑え込もうとする心の働きのこと
退行 厳しい状況などに遭遇したり、欲求不満状態に陥ったりしたとき、子どものような未熟な行動をとろうとする心の働きのこと
代償 本来の目的が得られない場合に、獲得しやすい代わりのものに欲求を移して我慢すること
逃避 つらい状況から逃げ出そうとする心の働きのこと
合理化 自分の欠点や失敗を正当化しようとする心の働きのこと
感情転移(転移) 本来は向けるべき人がいる感情を、他の人に向けてしまうこと
置き換え ある対象に向けられていた関心や感情、あるいは欲求などが別の対象に向けられていること
同一化 他社と自分を同一視することで、満たせない願望をみたしたように感じること
投射(投影) 認めたくない自分の欠点や感情が、他者にあると考えてしまうこと
反動形成 認めたくない感情や欲求と、反対の行動をとること
補償 劣等感情を、別の方法で克服しようとすること
昇華 社会では承認されない欲求を、社会的に認められる形でみたそうとすること

Q2の答えと解説

Q2.「全介助の人を起こす場合など、てこの原理を使い、臀部を支点にすると少ない力で介助できる。」【予想問題】

答えは

さらにここをチェック!

物理や力学の原理を、介助者や介助される側の姿勢や動作に応用する技術をボディメカニクスという。
介護のお仕事では、ボディメカニクスについて詳しく解説しています。以下の記事からご確認ください。

ボディメカニクスを知ろう!~腰への負担が軽くなる介助のテクニック~介護は、利用者さんのお話を聞いたり、食事介助をしたりするだけでなく、体位変換や移乗といった重労働の介助を行うシーンもたくさんあります。そ...

Q3の答えと解説

Q3.「副交感神経は血糖値を上昇させる作用をもつ。」【過去問題:第29回】

答えは

×

血糖値の上昇は交感神経の作用である。

さらにここをチェック!

自律神経

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、ほぼ反対の作用をもつ。
交感神経:血圧の上昇、心拍数の増加、消化の抑制などに作用する。
副交感神経:血圧の低下、心拍数の減少、消化の促進などの方向に作用する。

Q4の答えと解説

Q4.「口腔の清潔が保てなくなる原因の一つに口内炎(Stomatitis)があげられる。」【過去問題:第28回】

答えは

さらにここをチェック!

そのほかにも障害により口腔衛生が保てなくなる例もある。たとえば、経口摂取が困難になった場合は以下のような問題が起こる可能性がある。

障害と口腔衛生の関係

●口腔機能が低下することで食事の形態が硬いものから軟らかいものに変更されたりする。この影響で、唾液の分泌がより減少する。
●舌の機能が衰えるため、舌を使いながら食べ物を食塊状にし、滑らかにのどの奥へ送り出すことができなくなってしまう。
喉頭蓋の機能が正常に働かなくなり、飲食された物がスムーズに食道へ運ばれないという現象がる。そのため、飲食物が気管支から肺へ流れ込んでしまう危険性がある。
●飲食物が気管支に流入しそうな場合でも、反射で咳ができれば流入を防ぐことにつながるが、そのような状況が何度も発生すると肺炎を招く可能性が高くなる。

Q5の答えと解説

Q5.「関節リウマチの特徴として、日中の手足のこわばりの出現がある。」【予想問題】

答えは

×

関節リウマチでみられる移動に関する症状は以下の表の通り。朝起きたときに手足のこわばりって動きが悪くなる。

朝のこわばり 朝起きたときに手足がこわばって、動きが悪くなる
関節破壊・変形 手指の変形には、スワンネック(白鳥の首)変形、ボタン穴変形、尺側偏位、母指Z変形などがある。足指の変形には、外反母趾、槌指などがある
関節痛・腫脹 関節の炎症や破壊によって、強い関節痛や腫れが起こる
筋力低下 強い関節痛などによる安静のため、上・下肢の筋力が低下する
関節可動域(ROM)制限 関節の腫れや関節変形などによって、関節の動く範囲が狭くなる
歩行障害 関節変形や拘縮、筋力低下などによって歩行が障害される

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テキストに書き込むワークノート形式なので、勉強した「知識」を確実に暗記するのに最適です。また、この記事で解説した一問一答以外にも内容盛りだくさん!
◎試験によく出る箇所だけを厳選して掲載
◎自分の手で書き込むことで、重要知識が効率よく覚えられる
◎テーマごとに掲載されている「一問一答」に挑戦して得点力UP
◎重要語句を自分の言葉で説明するキーワード作文で応用力もUP

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ワークノートといっしょに使えば対策も万全です。ぜひ、こちらもいっしょに活用して、試験対策に役立ててください。
◎過去7年の本試験から良問・頻出問題を厳選して掲載
◎選択肢ごとに「簡潔でわかりやすい」と好評の解説つき
◎本番前の腕試しに使える第30回本試験問題と模擬試験を各1回分収録

「介護福祉士試験合格への道」のまとめはこちら

●第1回「人間の尊厳と自立
●第2回「人間関係とコミュニケーション
●第3回「社会の理解
●第4回・前編「介護の基本・前編
●第4回・後編「介護の基本・後編
●第5回「介護の基本・後編
●第6回・前編「生活支援術・前編
●第6回・後編「生活支援術・後編
●第7回「介護過程
●第8回「発達と老化の理解
●第9回「認知症の理解
●第10回「障害の理解
●第11回・前編「こころとからだのしくみ・前編(今はココ!)」

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