なぜ介護職員の給料は低いのでしょうか?
いつになったら待遇は改善されるのか、どうしたら給料を上げられるのか。徹底解剖しました。
いつになったら待遇は改善されるのか、どうしたら給料を上げられるのか。徹底解剖しました。
「なんで介護職の給料は低いんだろう」
「なんでこんなに介護の仕事は大変なのに、給与が少ないのか」
「人の命を預かり、専門知識が必要とされ、さらに身体への負荷が高い仕事なのに、なんで平均年収が他の業種よりも低いんだろうか」
「今後介護職員の給料って、上がるのかな?」
などなどの疑問や不満、不安を持つ人は少なくないと思います。
目次
全産業と比較しても低い 介護職の平均給料
厚生労働省の統計によると、
・福祉施設の介護員の月給は2014年の全国平均が常勤で21万9700円
・訪問介護員(ホームヘルパー)は22万700円
と、全産業平均の32万9600円より約11万円低い結果になっています。
介護士の月給を30万円に上げるには、1兆4千億円が必要?
以前にハフィントンポストに掲載された「介護職の賃金引上げ試算 〜 年間1兆4千億円の財源で全産業平均に並ぶ」という記事では、介護職員1人当たりの給料を月10.6万円引き上げるのに、約1兆4千億円の予算が必要となるそうです。
介護士の給料の大元はどこなのか
介護保険の財源構成
介護保険の財源構成は、厚生労働省の資料によると、以下のとおりです。
介護保険のお金の流れ
なぜ低い?介護士の給料事情
介護という仕事の性質上、事業所にかかるコストとしては「人件費」が占め、施設介護では介護報酬の6~7割、訪問介護では9割ほどが人件費になると言われています。
また、「介護報酬」は介護保険サービスの公定価格として要介護度やサービス内容に応じて国に定められているため、事業所としては利用者に求められるサービスをいかに効率よく提供できるかがカギとなります。
大規模な事業所だと、運営する施設の福祉用品を一括購入するなどして安く調達したり、効率的な運営が可能であるため、その分、小さな事業所と比べ、従業員の給料を高くすることができるようになっています。
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