介護業界は人手不足が続いています。だからといって、受ければ誰でも採用されるような甘い業界ではないことは、みなさんもご存じのとおりです。
いくら履歴書を完璧に仕上げて、面接で上手に話せたとしても、相手に熱意が伝わらなければ内定はゲットできません。
面接官は、「長く働いてくれそうか」「職員や利用者と良い関係が築けるか」をチェックしています。
あなたの面接時での挨拶や笑顔・表情、言葉遣い、態度が判断材料です。
「この人と一緒に仕事がしたい」「この人なら任せられる」と思ってもらえなければ、採用にはつながりません。
転職活動をされている方、これから活動しようと考えている方へ、「面接での心得」をお伝えします。
目次
面接時の服装や身だしなみ
介護の仕事では、スーツを着て介護をすることはありません。
そのためか私服で面接を受ける方がいますが、「面接には私服で来てください」と担当者から言われていない限り、スーツで行くことをオススメします。
スーツを持っていない場合でも、ブラウスやワイシャツなど、きちんとした服装をしましょう。
「人は見た目が9割」という言葉があるように、服装や身だしなみで、あなたの第一印象が決まります。
こんな服装・身だしなみはNG!
- カジュアルすぎる、ラフすぎる服装
- ノースリーブ、スウェット、半ズボン、ジーンズ、ミュール、ブーツ、サンダル、網タイツ、色柄タイツなどはNG。
- 不潔な印象を与える身だしなみ
- ぼさぼさな髪、、顔の表情が見えづらい髪形、派手なネイル、フケ、長い爪、汚れた爪、シワシワなシャツはNG。
人を相手にする仕事のため、清潔感はとても大切です。
カバンを持たずに手ぶらで面接に行くのもNG。
カジュアルすぎない、A4サイズが入るくらいの大きさのものを持っていくと良いでしょう。
面接の準備で大切なこと
F-01F / Norio.NAKAYAMA
面接を受ける施設について何も知らずに面接を受けることは失礼です。
施設の規模や介護の方針、どのようなイベントをしているかなどを、ホームページを検索したり資料に目を通すなどして、事前に調べておきましょう。
施設を知ることで、面接のときに質問がうまれ、有意義な面接につながります。
履歴書や自己PR・志望動機のチェックも忘れずに!
面接後の感想として、
“志望動機に何を書いたのかを忘れて、面接で違う内容を話してしまった…”
“自己PRで書いた経験について質問されたが、うまく答えられなかった…”
という話を聞くことがあります。
面接時、面接官は履歴書に書かれている情報をもとに、質問をしています。
想定外の質問をされてアタフタしてしまわないよう、どのような内容をどのような意図で書いたのかを面接までにまとめておきましょう。
面接のときは
面接当日の流れと気を付けるべきポイントについて、順を追ってご紹介します。
面接当日は時間厳守です。
5分~10分前に面接場所に到着するようにしましょう。
悪天候や電車遅延などの理由により遅刻してしまう場合には、必ず事前に連絡するようにして下さい。
・当日に履歴書を持参する場合は、履歴書が折れたり、汚れてぐちゃぐちゃにならないように、クリアファイルや封筒に入れていきましょう。
・面接場所に到着したら、「本日○○時より〇〇様と面接のお約束を頂いております○○です。」と採用面接に来たことを伝えます。
・椅子に座って待つように指示された場合でも、担当者が来たらすぐに椅子をたち、挨拶をします。
・担当者から「座ってください」の言葉があるまで、立って待ちましょう。
面接時、こんな言葉づかいはNG!
本当は○○を希望しているのですが……
特別養護老人ホームの面接にきているのに、本当は有料老人ホームを希望しているなど。
「仕方なくうちに面接にきているんだな」という印象を与えてしまいます。
「自分にできるか不安です」などのネガティブ発言
ネガティブな発言をきくと、「この人を雇っても大丈夫だろうか?」と担当者は考えます。
「○○することに不安はありますが、アドバイスを受けながら、乗り越えたいと思います(頑張ります)!」など、あなたのやる気を伝えることが大切です。
自信があります
「自信があります」という言葉は、仕事に前向きと捉えることができますが、安易に答えているとも捉えることができます。
施設や会社により、運営方針や介護方針は異なります。
仕事に自信を持つことは良いことですが、学ぶ姿勢を忘れていないことをアピールすることも大切です。
自分的には~、私的には~
気が緩んだとき、普段から使っている言葉が出てしまうもの。
面接官はあなたの友達ではありません。
「うっかり」ということがないように、普段から正しい言葉遣いを心がけましょう。
どの施設でも良いです
面接先が複数の施設を運営している場合、希望の職場を聞かれることがあります。
「どこでもいい」という答えは主体性がなく、仕事への意欲が伝わりません。
勤務地が選べる場合には、自分の希望する施設ややりたい仕事が伝えられるようにしましょう。
他にも面接を受けていることを伝える
正直なことは悪いことではありませんが、「うちへの就職は希望していないかもしれない」という印象を与えます。
担当者は「なぜうちの施設を選んだのか」を知りたいのです。
面接は事前準備の量で決まる!
面接官は、応募者を落とそうとして見ているわけではありません。
採用したいから求人広告を出して採用活動しているのです。