介護の資格

認知症の資格一覧!合格率、特徴、メリットを徹底比較

認知症ケア専門士、認知症ライフパートナー・・・認知症ケアへの世の中の関心が高まっている中で、認知症に関する資格も増えています。
今回は、いくつもある認知症資格において、それぞれの資格取得メリットや、合格率など、取得にあたって気になる情報をまとめてみました。
「家族の介護に活かしたい」、「認知症の知識を深めたい」、または「介護職でさらにキャリアップしたい」、といった方々に向けて、役立つ内容になれば幸いです!

認知症ケア専門士

知名度No.1。高い知識が身に付くプロ志向

試験内容 筆記試験+論述・面接
受験資格 3年以上認知症ケアの実務経験がある人
受験料 11,000 円
更新料 10,000円(5年毎に更新が必要)
試験実施月 7月
合格率 47.9(2013年)
メリット 学術的に高いレベルの専門性が身に付く
デメリット 5年毎の更新が必須
主催 一般社団法人 日本認知症ケア学会

認知症ケア専門士は、認知症ケアに特化した学会が立ち上げている最もアカデミックな認知症資格です。
難易度・専門性ともに高いので、テキストの量も多いため、たくさんの勉強量が必要です。
介護業界での知名度も高いので、持っておくと一目置かれることもあります。
合格すれば、会員として学会や勉強会に参加できるので、認知症に関する最新情報がキャッチしやすくなったり、
セミナーを通じて仲間ができたり、横のつながりを持ちやすい点もメリットとして挙げられます。
一方、テキスト代や資格の更新料等、コストも高めです。

認知症ライフパートナー

注目のアクティビティ・ケアの知識など、コミュニケーションに重点

試験内容 筆記試験
受験資格 特になし
受験料 基礎:4,500円、応用:7,000円
更新料 なし
試験実施月 7月、12月
合格率 基礎:68.7%、応用:58.9%(2014年度)
メリット アクティビティケア等の実践的な専門知識が身に付く
デメリット 資格の知名度が低い
主催 一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会

認知症ライフパートナーは、アクティビティ・ケアと呼ばれる非言語コミュニケーションを重視している資格です。
例えば、運動、音楽、園芸、回想法などのアクティビティ・ケアの実践方法など、日常の介護の現場ですぐに取り入れられる内容が多いのが特徴的です。
基礎検定と応用コースがあり、自分の知識レベルにあわせて段階的に資格取得することができます。

認知症介助士

2014年に新設されたばかりの資格。初心者に易しい入門系資格

試験内容 筆記試験
受験資格 特になし
受験料 3,240円
更新料 なし
試験実施月 1月、3月、5月、7月、9月、11月
メリット 手軽に資格取得できる、費用負担少ない
デメリット 資格の知名度が低い
主催 公益財団法人日本ケアフィット共育機構

認知症介助士は、2014年に新設されたばかりの新しい認知症の資格です。
受験料も3,240円と安く、2ヵ月に1度の頻度で開催されており、何度でも再受験も可能とのこと。
試験内容も、マークシート30問で完結しているということで、必要最低限の知識を押さえて資格取得したいという人に最適な資格と言えそうです。

さいごに

ご紹介した資格は、すべて民間資格です。どの資格を持っていても、履歴書に書いて給与や待遇が有利に働くなどといったメリットは、残念ながらほとんどありません。ただ、これからの社会において、認知症の人への理解や、ケア方法への知識を持つことはとても重要です。認知症に対する関心を持つキッカケとして、知識を深める機会として、資格を活かしていけたら良いですね。

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