児童発達支援管理責任者を目指す方向けに、事業者数や就業者数などのマクロデータについてまとめました。
介護のお仕事研究所の最初の記事ということで、児童発達支援管理責任者について計4回に分けてご紹介してきました。
編集者自身、執筆前は児童発達支援管理責任者について無知の状態でした。
執筆のために調査していく中で、制度・要件のことや2015年3月末までの経過措置と経過措置が切れることで困る方が研修に殺到しているという事情を知ることができました。
すでに現場で活躍をされている方にとっては「何を今さら」な内容だったかと思いますが、これから興味を持たれる方に少しでも役立てたらという想いで執筆をさせて頂きました。
一旦、本記事が最終回になりますが、研修の情報など日々更新される情報については記事に追記する形で最新情報をお届けしていきたいと考えています。
【児童発達支援管理責任者とは】
第1回 なるために必要なこと
第2回 勤務先について
第3回 研修について
第4回 事業所数・従事者数について
目次
事業所数について※2012年時点
政府調査の統計データが2012年のものが最新でしたので、2年前の数値になりますが、統計表ではわかりづらい部分をできるだけわかりやすくお伝えしていきます。
参考:e-Stat
経営主体別の児童発達支援事業所数
児童発達支援事業所は全国で2,395件あります。社会福祉法人が732件、続いてNPOが591件となっています。
経営主体別の放課後等デイサービス数
放課後等デイサービス数は全国で2,589件あります。社会福祉法人が776件、続いてNPOが744件となっています。3番目の営利法人(会社)が616件となり、児童発達支援事業所よりも社会福祉法人との差がないことから、参入が増えていることがうかがえます。
都道府県別の児童発達支援事業・放課後等デイサービス稼働数
少し見づらいグラフになってしまいましたが、香川県が両施設で0件となっていることや千葉県と愛知県が他県と比べると放課後等デイサービスの稼働数が児童発達支援事業よりも多いことがわかります。また大半の都道府県は放課後等デイサービスの方が稼働数が多いのですが、岐阜県・滋賀県・京都府・兵庫県・愛媛県・佐賀県・鹿児島県の7都道府県は児童発達支援事業の方が多くなっています。原因は未調査になりますが、西日本に偏っているのが特徴です。
従事者数について※2012年時点
児童発達支援事業所・放課後等デイサービスの常勤・非常勤数
児童発達支援事業所の従事者数は、全国で9,669名になります。放課後等デイサービスの従事者数は、全国で10,020名になります。常勤比率は児童発達支援事業所が79%に対して、放課後等デイサービスが75%で僅かに児童発達支援事業所の方が割合が多くなっています。
都道府県別の児童発達支援事業の稼働事業所あたりの従事者数
全国平均は5.9人になります。静岡県・東京都・神奈川県などが平均よりも多い人数となっています。全体的にバラつきがあるのが特徴です。
統計の数値を単純に割ったものになりますので、実際の数値とかい離がある可能性があることはご了承ください。
都道府県別の放課後等デイサービスの稼働事業所あたりの従事者数
全国平均は4.6人になります。児童発達支援事業と比較するとバラつきが小さいことがわかります。
統計の数値を単純に割ったものになりますので、実際の数値とかい離がある可能性があることはご了承ください。
編集者より
今回は2012年の統計データをグラフ化してみましたが、もう少しデータが揃いましたら、年度毎の推移や他の介護施設との比較なども行っていきたいと思います。
【児童発達支援管理責任者とは】
●第1回 なるために必要なこと
●第2回 勤務先について
●第3回 研修について
●第4回 事業所数・従事者数について(今はこの記事です)