介護と夜勤は切っても切れない関係です。
特別養護老人ホームやグループホーム、有料老人ホームなど、24時間365日稼働している介護施設には夜勤があります。
日勤帯に比べて、利用者に対応する介護職のスタッフが減る夜勤。苦手な人がいる一方で、しかし夜勤をポジティブに考える人もいます。
週一で夜勤やってます。
夜勤入りの前の日はいつもより夜更かしができて出勤までゆっくり寝れることは嬉しいですね。
あと、夜勤明けで日勤さんに引き継いで、帰れる瞬間ですかね。夜勤明けの次の日は必ず休日なので、ルンルンで帰ります。出典:発言小町
そんな夜勤ですが、やはり介護職のみなさんは「アレ」に苦労されています。
……そう。忙しい夜勤中に忍び寄る、「めっちゃ眠い……」睡魔です。
目次
夜勤中は眠い!
夜勤帯では拘束時間が8時間・16時間になるなど、長時間勤務によって眠気に襲われることもあるようです。
苦手なスタッフに話しかける
Onigawara( gargoyle),鬼瓦, / T.Kiya
複数人で夜勤を行う施設に限られてしまいますが、話すだけで緊張してしまうような苦手なスタッフに話しかけてみましょう。
緊張しているときは脳内でノルアドレナリンが分泌されるので、脳が覚醒して眠気を感じにくくなります。
堅いお菓子を食べる
あごを使ってよく噛むことで眠気を覚まします。
眠気覚まし用のガムや刺激の強い味は次第に慣れてしまうので、一定ペースで噛み続けられる堅いものがおススメです。
カロリーが気になる方は、スルメイカがいいでしょう。
体を冷やす
体が温かくなると眠気が出やすくなります。
アイスノンや氷をおでこや首筋にあてたりして、体を冷やして眠気が出ないようにしましょう。
2~3分でも外にでる時間がとれるなら、外に出て風にあたり、星空を眺めるのも気分転換にもなるのでおススメです。
とにかく動く
Jumping in the morning / Takashi(aes256)
何もしないと眠くなってくるものです。
そこで、普段はやらない場所の掃除や巡回など、体を動かしてみましょう。眠気のピークが過ぎるまで行うのがポイントです。
コーヒーやエナジードリンクを飲む
覚せい作用のあるカフェインの働きにより、眠気を飛ばしてくれる効果があります。
一般的に、カフェインの効果が現れるのは飲んでから15分ほど経ってからです。
目をつぶって5分間何も考えない
まつげ / Toshi K
仮眠がない方、出来ない方におススメなのがこの方法。
何も考えずに5分間、脳を休めるだけでも自然と体が目覚めてきます。
「良く寝た!」と自分に言い聞かせてみましょう。
クール系の目薬をさす
ベタな方法ですが、目薬は眠気を覚ます簡単な方法です。
いつも使用している目薬だと刺激に慣れてしまうので、何種類か用意することをおススメします。
歯磨きをする
朝に歯を磨いていると目が覚めてくるように、眠くなった際の歯磨きにも効果があります。
ミントが強めの歯磨き粉がおススメです。
楽しいことを考える
チオリ(chiori) / kanonn
「明日は何しよう?」「今度の休みは何しよう?」など、ストレスを感じない楽しいことを考えると、ウキウキして眠気がさめるかもしれません。
明るい部屋に行く
給湯室 / yosshi
明るめの光を目に取り込むことにより、目の神経が刺激されて、眠気が覚めやすくなります。
同僚とおしゃべりする
Looking each other / yoshimov
苦手な同僚に話しかける方法もありますが、単純に会話を楽しむことも眠気覚ましの良い方法です。
もっとも眠いと感じる時間は、深夜3時~早朝6時頃
夜勤帯は大多数の利用者が睡眠しているため、やらなければならない業務を自分のペースで行うことができます。
しかし夜間になると、不眠や不安・帰宅願望などが現れる利用者もいますので、少ない人数で対応するのは大変な時もあると思います。
そこで重要になってくるのが、業務の段どりです。
「朝までに終わらせればいい」と思って油断していると、容態の急変や想定外の出来事が起こった場合に、業務を終えることができなくなる可能性があります。
「夜勤終了までに、いかに効率よく業務を終わらせるか」計画を立てて、夜勤に臨むと良いかもしれません。
また、深夜3時から早朝6時頃はもっとも眠気を感じやすい時間帯といわれており、覚醒度が下がり、集中力が途切れやすくなります。
ですので、そのような時間帯には優先度の低い業務を行うようにするなど、重要な仕事や注意が必要な仕事をどの時間帯にするか計画を立てるのも大切です。
夜勤で生活リズム・体調を崩さないために
夜勤前・夜勤中・夜勤明けの過ごし方に注意することで、夜勤によって受ける身体のストレスを軽減することができます。
夜勤前の「寝だめ」ばNG
夜勤前の過ごし方も意識してみましょう。
夜勤前に「寝だめ」をしようと必要以上に眠ることは、かえって睡眠を浅くしてしまいます。
睡眠不足の時にいつもより長く寝ることで疲労が回復することがありますが、寝だめをすると逆に身体が疲れることがあります。
勤務前までに十分に睡眠がとれなかった場合は、勤務開始前に2時間程度の仮眠をとることをオススメします。
できる限り仮眠をとる
仮眠は、注意力を保つため・疲労を回復させるために有効です。
仮眠後に頭がぼんやりすることを防ぐために、あえて仮眠をしないという人もいますが、疲労をためこまないためにもできる限り仮眠をとることをおススメします。
仮眠前にはアラームのセットをお忘れなく!
夜勤明けの過ごし方
夜勤明けで疲れているのに眠れないという時に、睡眠薬代わりに飲酒をする方がいます。
アルコールにはリラックス効果があり、入眠を助けてくれます。
しかし、眠りを浅くしてしまい、疲れが十分に取れないことがありますので、あまりおススメできません。
体内サイクルを崩さないためには、一度帰宅し、なるべく早く一度眠り、日中は普通に生活をします。
そして、夜はいつも通りか少し早めに就寝しましょう。
夜勤明けの休日を思いっきり楽しく過ごすためにも、ぜひこのような方法を参考にしてみていただければと思います。
夜勤の悩みを解決する最後の手段「夜勤なし求人」
夜勤では、一日のリズムが日々変わることもあり、心身への負担も大きくありません。夜勤の回数を減らすことで対策することはできますが、介護施設が人手不足の場合、夜勤に入らざるを得ないケースもあります。
基本的には施設内で解決を図るのがよいですが、どうしても解決が難しいようであれば夜勤なしの職場を選ぶのが、身体にとってもよいことです。