地域包括ケアが推進されていく中で、在宅介護の重要性が高まっています。
在宅介護を続けるための、介護サービスの中の一つであるショートステイ。
その相談員として6年が経ち、日々、利用者さんやそのご家族とお話しする中で、感じた事をお伝えできればと思います。
利用者さんの一日の生活が見えるショートステイ
ショートステイは在宅介護の中で、小規模多機能型居宅介護を除くと唯一の泊まりのサービスです。
そのため、日中通うデイサービスや部分での介護となる訪問介護とは違い、ご入居者様の1日の様子を見ることができます。
朝何時に目覚めて、何時に食事をして、何時に眠るのか。
普段の生活を24時間視点で見て、一日の生活リズムを把握することができます。
例えば、自宅ではご家族様も夜間帯は休まれていることが多いので、夜間の利用者さんのご様子はなかなか見ることができません。
夜、何時ぐらいにトイレに行かれているのか。どのくらいの頻度で行っているのか。
習慣が把握できれば、そのタイミングでご家族の方がその利用者さんがトイレに行くときに見守りをして、安心してトイレに行くことができます。
24時間見守った視点から伝えられること
どのタイミングでどの生活上の行動をされるのかを把握することで、ご家族様も自分の時間を作る目安になりますし、夜に決まった時間を過ごすことができれば、利用者さんも自分のタイミングでストレスなくゆっくり休むことができます。
ショートステイ中のご様子を伝えることで、ご家族が気づくことができない部分のフォローをすることができるのです。
また利用者さんがご自宅に帰られたときに、24時間ケアをした視点から、より利用者さんの日常生活に即した介護を提案することもできます。
ショートステイは、在宅介護を続けるために、24時間視点で自宅での介護に近い形でのサポートができる役割を持っているんじゃないかなぁと、僕は思います。