介護の仕事は、一般的に「大変」「きつい」とイメージされることが多い職種。
「身近に介護をしている人がいなく、自分の辛さや大変さを分かってもらえない」と感じている方も多いと思います。
「この仕事が辛いのは自分だけかもしれない」とネガティブになっている人もいるかもしれません。
そんな介護のことを知ってもらうため、実際に現場で働く方々はどのようなことで悩み、どのような気持ちを抱えているのかをまとめてみました。
目次
業務上での悩み
介護経験のない新人さんの教育係に指名されました
教えるならしっかり教えてあげないと新人さんが成長できないし、新人さんが育ってくれないと自分の責任になると思い、細かく教えながらやっていたら、いつもの2倍近い時間がかかってしまいました。すると、先輩職員に「モタモタやってんじゃないよ!時間を気にしながら仕事しろ、バカ!」と新人さんの前で怒鳴られました。
初めて指導する立場になり、緊張とプレッシャーがある中で新人さんの前で怒鳴られ、心が折れそうです。泣きたい気持ちをぐっとこらえ仕事をこなしましたが、辛くてたまりません。全部わたしが悪いんでしょうか?
体力勝負なのはもちろん、相手への「目配り・気配り・心配り」が常に必要な仕事。観察・見守りも常にしていなければいけないので、ずっと気が張っていて心身ともにヘトヘトです。
排泄介助にはいまだに抵抗があります。慣れているとはいっても、尿が漏れてしまったり、おむつから便がはみ出していたりすると、片付けるのは気が重いです。
リーダーの責任感がなさすぎます
昼食後は、服薬や下膳、口腔ケア、トイレ介助など、やることが多く事故も起きやすいのに、利用者30名に対してスタッフ2名。忙しい時間帯なのに他のスタッフはお昼休憩にいきました。徘徊する利用者も数名いるので、2名対応だと事故が起きかねません。
休憩前にスタッフの人数についてリーダーに確認をとったのに、「うっかりしてた。ごめんね」と。その時は事故が起きなかったからよかったけど、リーダーならもっと責任感を持って仕事をして!
未経験で入職しました
人が足りないこともあり、1ヶ月で一人立ちさせるつもりらしく、大雑把な説明だけで、なんでも一人でやらせようとします。細かく教えてもらえないうえに、失敗したら「さっき説明したよね?」と怒られます。先輩スタッフは私が仕事をしているのを見ているだけで、他の職員とおしゃべりしていたりします。迷惑をかけることがあるのは確かですが、失敗した時の怒鳴り方や嫌味は異常です。
他の職員も教えたり助けたりしてくれないし、職員の人間関係は最悪です。入居者が優しく素敵な方ばかりなのが救いですが、ここを辞めようか迷っています。
利用者・入居者に対する悩み
PhoTones Works #4946 / PhoTones_TAKUMA
介助をしているときに、利用者に腕や顔を殴られました
顔を殴られたときは少し怒りの気持ちをこみあげてしまいました。病気がそうさせるとわかっていても、感情的になってしまいます。こんな感情になる自分は介護に向いていないのかもしれません・・・。
認知症の入居者の方への対応に骨が折れます。仕方のないことだとわかっていても健忘や被害妄想などがひどい入所者の対応は一苦労です。今の仕事は好きですが、給与や待遇などはまだまだ低いので、余裕をもって生活ができません。心にも余裕がないと、良いケアができません。
すぐに怒鳴り散らす入居者
病気が原因で怒鳴ってしまうなら理解しようと思えますが、性格の悪さで怒鳴っているタイプ。「お金を払っているから」という考えのようで、介護士を召使とでも思っているのか…「お前は馬鹿か?!」「俺はお金を払ってるんだ!お前は言うことを聞けばいいんだ!」など上から目線で怒鳴り散らされます。正直、お金を払ってくれなくていいので出ていってほしいです。
だからこそ、介護の疲れのリフレッシュが大切です
以前に、こころを軽くしてもらうための言葉をご紹介しております。
・【何度も読みたい】介護の仕事で疲れてしまったあなたへ こころが軽くなる言葉たち
辛い気持ちをひとりで抱えてしまったままにするのは、自分のためにもよくありません。重い荷物を下ろすためにも、ぜひ、ご一読いただければと思います。