介護の転職

意外と知らない?派遣社員のための履歴書・職務経歴書の書き方(見本つき)

あなたは派遣社員として働いたことはありますか?
最近は「1度は派遣社員として働いたことがある」という方も増えてきており、身近な働き方のひとつとなっています。

はじめて派遣社員として働いた人が転職するとき、悩むのが履歴書や職務経歴書の書き方ではないでしょうか。
実は、正社員とは異なる書き方をする必要があります。
この記事では、意外と知らない派遣社員のための履歴書・職務経歴書の書き方について、見本つきでわかりやすく紹介します。

※履歴書の基本の書き方はこちら

書類選考で差がつく!介護職のための職務経歴書の書き方【見本つき】「履歴書は何度も書いてきたけど、職務経歴書ってどう書けばいいかわからない…」 そう思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。 ...

要チェック!派遣社員が書類を書く前に確認すべき2つの注意点

派遣社員が履歴書や職務経歴書を書く前に、気を付けてほしい2つの注意点を紹介します。

①派遣社員として働いた経歴も含めすべての経歴を書く

履歴書や職務経歴書は公的な書類のため、派遣社員として働いた経歴も含め、基本的にすべての経歴を記入します。
たとえ、就業期間が1~3か月の短期間であっても、もれなく書くようにしましょう。
もし、経歴を省いた履歴書や職務経歴書を企業に提出して採用された場合、「採用取消」や「解雇」のリスクを伴うことになります。職歴詐称は、刑法上の罪に問われることはありませんが、企業からの信用を失う行為なので、事実を書いたほうが無難でしょう。
また、短期間の経歴だったとしても、派遣社員として多くの職務を経験していることをプラスに捉えてくれる企業も多くあります。本当に自分のことを評価してくれる会社と出会うためにも、ありのまま記載してアピールしましょう。

②派遣会社への登録として履歴書を書く場合は、志望動機が不要

派遣会社への登録で履歴書を書く場合は、志望動機を必要としません
なぜなら、登録先の派遣会社は登録スタッフに仕事を「紹介」する会社だからです。派遣会社に登録すると、登録スタッフの希望条件と実際に働く派遣先企業のニーズのマッチングが行われ、うまくマッチングした場合に派遣先の会社で働くことができます。
このように登録先の派遣会社に実際に勤めるわけではないので、派遣会社に登録するときには、志望動機の記載をしなくてもいいのです。

派遣期間の職歴(履歴書)の書き方

派遣として働いた期間がある方の職歴(履歴書)の書き方例を見本つきで紹介します。

派遣先企業が1~2社の場合

派遣先企業が1社~2社の場合の書き方を2パターン紹介します。
派遣先企業が少なく、職歴に余裕がある場合は所属部署や簡単な職務内容も記載しましょう。


書き方例①では、「所属部署」と「職務内容」を明記しています。


書き方例②では、「所属部署」や「職務内容」を明記せずに、その内容を説明しています。

派遣先企業が3社以上の場合

派遣先企業が3社以上の場合の書き方を2パターン紹介します。
派遣先企業が3社以上と多く、職歴に余裕がない場合は簡潔に必要な情報を記載しましょう。


書き方例③は、派遣元が2社で派遣先が3社のケースです。派遣先の所属部署や職務内容は、省いています。


書き方例④は、派遣元が1社で派遣先が3社のケースです。派遣先の所属部署は省いて、職務内容は簡潔に記載しています。

派遣期間の職歴を書くときの3つのポイント

派遣社員として働いた期間がある方の履歴書や職務経歴書で一番気を付けるべきポイントは「職歴」です。
下記では、職歴を書くときに知っておきたい3つのポイントを紹介します。

①派遣社員として働いたことがわかるような文言を入れる

正社員以外の雇用形態で働いた場合は、その情報が一目でわかるように履歴書や職務経歴書に雇用形態まで記入します。
派遣社員の場合は、「株式会社A社に派遣登録」や「派遣会社の株式会社A社に登録し、派遣社員として次の業務に従事」などの内容を書きましょう。

②「入社」ではなく「登録」と書き、「退社」ではなく「派遣期間満了につき退職」と記載する

正社員の場合は、職歴に「入社」や「退社」と記入しますが、派遣社員の場合はこれらの言葉を使用しません。
派遣社員として就業した場合、「入社」ではなく下記のように記入します。

  • 「派遣社員として登録」
  • 「派遣登録」
  • 「登録(派遣社員として)」

派遣社員をやめた場合は、「退社」ではなく下記のように記入します。

  • 「派遣期間満了につき退職」
  • 「契約期間満了により登録終了」

現在も勤めている場合は、正社員と同様に「現在に至る」と書きましょう。

③「派遣元の派遣会社」と「派遣先の企業」を明記

登録した派遣会社(派遣元)と派遣社員として働いた企業(派遣先)を記載します。
記入の際は、派遣元と派遣先の企業を間違えられないように、しっかりと区別してください。

派遣先の企業名を記載する際の注意点

上記の記述通り、基本的には職歴に派遣元と派遣先を明記しますが、派遣先を履歴書や職務経歴書に記載してはいけないケースもあります。
それは、派遣元と派遣先が「派遣先の企業名の公表はNG」等の内容を含んだ秘密保持(守秘義務)契約を結んでいる場合です。このような場合は、派遣先名を明記するのは控えておく必要があります。
派遣元と派遣先の契約内容がわからず不安な方は、派遣元である派遣会社に確認しましょう。

派遣期間の職務経歴(職務経歴書)の書き方

下記では、派遣として働いた期間の職務経歴(職務経歴書)の書き方例を見本つきで紹介します。

職務経歴書でも履歴書同様に「派遣元」と「派遣先」がわかるように記載します。
下記の見本の場合は、派遣先の企業名の隣に「(派遣元:株式会社A社)」と記入して、区別しています。
派遣先は2社以上ある場合は、1社めの下に同様の形式で2社め以降を続けて記入してください。

関連記事はこちら

見本付きでマネして書ける!介護職のための履歴書作成マニュアルあなたは履歴書を書くときのルールやマナーを知っていますか? 「今まで何度も書いてきたので、大丈夫!」と思っていても、意外と知らない...
書類選考で差がつく!介護職のための職務経歴書の書き方【見本つき】「履歴書は何度も書いてきたけど、職務経歴書ってどう書けばいいかわからない…」 そう思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。 ...
ABOUT ME
介護のお仕事研究所(care)
介護職やケアマネなどの介護業界専門の求人情報サイト「ケア求人ナビ」です。「介護のお仕事研究所」は、現場で働く介護職のためのメディアとして運営しています。お役立ち情報や最新の求人情報は各SNSでも最新情報を受け取れます!