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介護職の面接で重視されることって?
介護現場の有効求人倍率(仕事を探す人1人につき、何人分の求人があるか示す指標)は、全体が1.23倍なのに対して2.67倍。ハローワークの職員が、就職相談に訪れた方に介護職を薦めるケースもあります。ただ、人手不足だからと言って、誰でもすんなり採用されるわけではありません。今回は、「介護のお仕事」転職コンサルタント直伝、面接で不採用になる人のタイプと採用に近づくコツを紹介します!
不採用になる人、6つのタイプ
コミュニケーション能力編
会話のキャッチボールができない
面接官が話しているのをさえぎって話し始める人や、聞かれたことに答えず全て自己PRに繋げてしまう人は、ひたすらボールを投げているだけ。面接は確かに自分を売り込む機会ではありますが、「聞かれたことに答えること」が一番大切です。
こうしてみよう!
質問をオウム返ししてから回答する
(例)
質問「介護職を目指したキッカケは何でしたか?」
回答「介護職を目指したキッカケは、○○です。」
質問内容を復唱することで自分の頭を整理でき、キャッチボールとして成立しやすくなります。
待遇・条件面の自己主張が強い
「給与は○円以上欲しい」「この曜日は出勤できない」「残業はありますか」等と、単刀直入に自分から質問・主張してしまう人もいます。
待遇面の話は、伝え方とタイミングを間違えると、面接官の心象を悪化させる懸念があり、注意が必要です。
こうしてみよう!
給与や待遇面については、面接中に先方から話が出たタイミングで切り出すのが無難ですが、内定が出てから確認しても遅くはありません。
確認する際には、「御社の規定に従いますが…」「現時点でお話頂ける範囲で伺いたいのですが…」等、謙虚な姿勢を見せることで、印象はずいぶん違います。人材紹介サービスに登録している場合は、コンサルタントを通じて質問しましょう。
笑顔がない/視線を合わせない/ハキハキしゃべらない
人と接する仕事をする上で、適性なしと判断されても仕方ありません。内気で人見知りの方も、面接の時は、できるだけ明朗快活な人物を演じましょう。
こうしてみよう!
・笑顔:口角を上げ、上の歯を見せることを意識すると、自然な笑顔になりやすいです。
・視線:強調したい時に意識的に視線を合わせます。眉間~口元に程よく視線を外しておくと、俯いているようにも見えず、お互いにリラックスして話ができます。
・話し方:話す声はドレミの「ソ」の音になるように。意識するだけでも声が数段明るくなります。
常識・マナー編
言葉遣いが社会人としておかしい
・曖昧な表現
「わたし的には」「なんか」「~とか」「とりあえず」「一応」等。自信がなさそうに聞こえます。
・ら抜き言葉
不快な若者言葉の代表とも言える「食べれる」「着れる」等の「ら」抜き言葉も要注意。面接官をイライラさせてしまう可能性があります。
・不適切な相づち
馴れ馴れしい「うんうん」、慌しい「はい、はい」、本来は同等以下の立場に使うべき「ええ」は控えるようにしましょう。
相づちは「はい」が基本。タイミングは面接官の話に被せないように気を付けて。
こうしてみよう!
言葉遣いは、一朝一夕に直せるものではないので、難しい所です。「知っているか否か」の部分が多いので、普段の生活で、言葉を選びながら意識的にゆっくり話すように心がけてみましょう。
身だしなみが悪い、清潔感がない
・カジュアルすぎる、ラフすぎる服装
ノースリーブ、スウェット、半ズボン、ジーンズ、ミュール、ブーツ、サンダル、網タイツ、色柄タイツなど
・不潔な印象を与える身だしなみ
ボサボサな髪、目にかかる前髪、派手なネイル、フケ、長い爪、汚れた爪、シワシワなシャツ、汚れた靴
第一印象が悪いと、人柄にも経歴にも興味を持たれなくなってしまいます。
こうしてみよう!
面接にはスーツで行くことをオススメします。スーツを持っていない場合も、ワイシャツ・ブラウス、ジャケット着用で、失礼のない服装で。靴は前日によく磨いておき、面接前に必ず一度鏡で最終チェックを。
あまりにも下調べ不足
面接先の企業理念や介護の方針、施設形態の特徴を理解できていない。求人情報やホームページに記載してあることを質問する等。事前の準備をせずに、手ぶら状態で面接に臨むのはとても失礼なことです。忙しい時間を割いてくれているということを忘れずに!
こうしてみよう!
求人情報や企業ホームページは必ず事前によく確認しておきましょう。募集要項の部分を印刷して、メモを取れるようにしておくと便利。「最後に質問はありますか?」と聞かれた時のために、少なくとも3つ以上は質問を考えておくと安心です。
まとめ
介護職の面接では、人柄とコミュニケーション能力が重視されます。「こんなの常識!」と思う内容が多かったかもしれませんが、緊張したり予想外の質問をされたりして余裕がなくなると、無意識に行ってしまうのが怖い所です。
面接はお見合いのようなもの。「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるように、基本を大切にして、本番に臨みたいですね。