こんにちは。ハム太郎です。
ハム太郎(Taro Hamu)
介護福祉士。博多出身。ハムスターをこよなく愛しています。高校まで博多で過ごし、大学進学を機に上京。大学時代には障害者施設でボランティア活動に取り組む。その経験を通して介護業界へ就職。これまでデイサービス、訪問介護に勤め、介護職、サービス提供責任者として経験を積む。現在は、介護で働く方の悩みに共感し、良い環境を提供したいと思い、介護職専門のキャリアアドバイザーとして転職支援や執筆活動に取り組む。
これまでハム太郎は訪問介護のサービス提供責任者として働き、たくさんのケアマネさんたちと関わってきました。
介護保険を利用する利用者様にとってケアマネさんはとても大きな存在です。ケアマネさんによって良いサービスが受けられるかどうかが決まると言っても過言ではありません。誰だって介護は良いケアマネさんを選びたいですよね。
そこで今回は、ハム太郎が「このお方は良いケアマネさんだなー」と感じたエピソードを紹介したいと思います。
現場をよく知っているケアマネだからできる判断・行動がある
夏のある日のことでした。
「鍵が閉まっています」
独居の利用者様宅へ訪問したヘルパーさんより連絡がありました。
ここのお家はいつも利用者様本人が鍵を開けて下さいます。この日はピンポンを押してもドアの前で叫んでも何の反応もありません。こういう時のために窓のところに合鍵を隠してあります。しかし、この日は窓の鍵も閉まっていました。
「どうしましょうか」とヘルパーさんが訴えます。
「うーん、しょうがない。近くの民生委員さんが合鍵を持っているので連絡します」
いつもヘルパーさんが来る時間を把握している利用者様なので、出かけてはいないはず…。中で倒れていなければいいけど…。
ちょうど、夏の暑い日でしたので不安が胸をよぎりました。民生委員さんへの連絡はケアマネさんに任せるため、まずケアマネさんへ連絡します。
「わかりました、すぐ民生委員さんへ連絡します」
おそらくだいたいのケアマネさんは対応して下さいます。合鍵を使いヘルパーさんと民生委員さんが中に入ります。
予想していたことが的中してしまいました。利用者様が部屋の中で倒れていたのです。
意識は低レベル。かろうじて「はい」や「うん」が言える程度。失禁あり。ケアマネさんへ報告し、相談した結果、救急搬送をします!私はヘルパーさんへ救急車の手配依頼、お薬手帳や保険証を探してもらうなどなど、さまざまな指示を出します。
ここで世のケアマネさんたちの対応が分かれます。
「現場に向かう方」と「向かわない方」とに分かれるのです。このケースでは、キーパーソンが遠方に住むお姉さんのみです。他に頼る方はいません。そういう利用者様にとって一番頼りになるのがケアマネさんです。
現場へ足を運びケアマネさんが把握されると、利用者様は大変安心されると思います。
介護はチーム制だから
ハム太郎が個人的に良いケアマネさんだなーと感じるのは、「よく現場に足を運ぶケアマネさん」です。
私たちサービス提供責任者はヘルパーさんから利用者様の報告を受けます。それをケアマネさんへ報告します。
いまはヘルパーさんが不足しているので、サービス提供責任者がヘルパーとして出動することも多々あります。ヘルパーさんやサービス提供責任者は現場を知っているため、現状やさまざまな改善策をケアマネさんへ報告できます。しかし、それを行動に移すかどうかはケアマネさん次第になります。
そのため、報告があってすぐ動いてくれるケアマネさんは、やはり良く利用者様宅へ訪問している方が多いように思います。
協力体制がグンバツなケアマネさんはとても良いです!
反対に、
・ヘルパーさんのあら探しだったり、ヘルパーさんの対応を責める
・利用者様の意向を重視しすぎて無理難題の依頼をしてくる
そういうケアマネさんは懸念され、関係各所の協力が得られにくいのではないかと思います。そうなると利用者様にも不利益になります。
介護とはチーム制です!(ビシッ)
ケアマネさん、ヘルパーさん、デイサービス、訪問看護師、訪問リハビリ、訪問入浴、福祉用具…。1人の利用者様の生活を守るためにさまざまな人がチームとなります。そこでいかにみんなが協力出来るか、介護サービスのまとめ役であるケアマネさんは大変な役割を担っているように感じます。
そんなケアマネさんがリーダーとなった『利用者様への思い溢れるチーム』がたくさん生まれていくことで、介護に関わる人たちのストレスや悩みが少しでも少なくなることを願っています。
介護に関わる人たちのストレスが少なくなるように、みんなで協力していきたいですね!
おしまい!