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9割超が「経験あり」、介護職が受ける暴言・暴力に関する実態結果を発表

介護職の人材紹介サービス【介護のお仕事】を展開する株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、介護のお仕事研究所の読者、介護系のSNS(Facebook、Twitter)の読者を対象に、「介護職が受ける暴言・暴力」に関する実態調査を実施しました。

本件は介護職をとりまく職場のみならず、介護家族や地域でも解決していかなければならない難しい問題です。
介護サービスの経営者・マネージャーのみなさまは、この事実を受け止め、改善活動の参考にしていただければ幸いです。

アンケート結果

1.介護サービスの利用者から、暴言・暴力を受けたことがありますか?


「受けたことがある」は98%、「受けたことがない」は2%となりました。

2.暴言や暴力以外で、利用者から困った行為をされたことがありますか?(セクハラ、介助拒否など)


「されたことがある」は99%、「されたことがない」は1%となりました。

3.「利用者から暴言・暴力を受けたことがある」と回答した人は、どのような暴言・暴力を受けましたか?

コメントの一部をご紹介いたします。

4.利用者からの暴言・暴力について、上司や職場の仲間など周囲の人に相談出来ましたか?


「相談出来た」と答えた方が87%、「相談出来なかった」と答えた方が13%となりました。

5.「利用者からの暴力について相談出来なかった」と回答した方は、なぜ相談できなかったのでしょうか?

コメントの一部を紹介いたします。

6.「暴力を受けたことを相談出来た」人は、相談をきっかけに問題を解決出来ましたか?

「解決出来た」と答えた方が15.6%、「解決出来なかった」と答えた方が84.4%になりました。

7.「相談をきっかけに暴力の問題を解決出来た」と回答した方は、どのような対処で解決できましたか?

コメントの一部をご紹介いたします。

8.「相談は出来たけれど暴力の問題を解決出来なかった」と回答した方は、相談したことで気持ちは楽になれましたか?


「楽になれた」と答えた方が49.3%、「楽になれなかった」と答えた方が50.7%でした。

9.さいごに「利用者からの暴言・暴力」について、自由に意見をお聞かせください。

コメントの一部をご紹介いたします。

まとめ

「介護職員が利用者を虐待した」というニュースは話題になりますが、その逆の、「介護職が受ける暴力」については、あまり取り沙汰されていないのが現状です。

介護職のうち9割超が暴力を受けているこの事実は、看過できない問題ですよね。

暴力を受けた介護職の中でも、周囲に相談することで気持ちが楽になれたり、また相談をきっかけに問題を解決出来た人もいます。
利用者の病状を理解して関わり方を見直すことで、関係性を改善させることが出来た人もいます。
諦めて我慢してしまうつらい選択を、強いられる必要はありません。
当事者同士だけではなく、周りの職員や上司、利用者家族など、さまざまな人が一丸となって問題に取り組んでいくことが今後とも望まれますね。
アンケートにご協力いただきました皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。

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