介護の悩み

女性が7割以上の介護の職場で、良い人間関係を保つ5つの秘訣

介護の職場は、女性が多数派です。厚生労働省の調査では、施設等の介護職員は73.0%が女性、訪問介護員は88.6%が女性となっています。女性が多い職場では独特の社会が形成されやすく、自分が女性でも男性でも、気疲れすることが多いですよね。今回は、女性が多い職場で人間関係を良好に保つポイントをご紹介致します!

参考:介護人材の確保について(PDF:2017KB) – 厚生労働省

女性が多い職場で、人間関係に悩む介護職員の声

まずは、実際に悩みを抱えている介護職員の声を聞いてみましょう。
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聞こえるように悪口を言ったり、無視をしたり、おむつ交換をおしつけたりしています。長く働いていて気も強いので、みんな彼女の言うことに逆らえないような状況になっています。女性陣はみんな彼女について一緒に悪口を言ったり無視をしたりしています。
出典:みんなの介護

プライベートを信じられないくらい根掘り葉掘り聞かれ、しぶしぶ答えれば『ふん、どうでもいいけど!さっさと仕事覚えて!!』で、私はかなり萎縮してしまいました。毎日怒られ、怒られるのは仕方ないと思いますが、早口でメモも取らせてもらえず、口癖は『1回で覚えて』『昨日も言ったけど!!』です。(中略)利用者さんの症状を教えていただけません。
出典:教えて!goo

仕事を押し付ける、利用者さんの情報を教えない等、業務に支障をきたすケースもあるようで、悩ましいですね。

女性が多い介護の職場、人間関係のコツ

介護の職場は、チームワークが必須。女性が多い職場で人間関係を良好に保つには、どのような点を気を付ければ良いでしょうか。

女性が多い職場で、良い人間関係を保つ5つの秘訣
□ お局さまには、あえて「頼る」
□ 話を否定せず、共感する
□ 適度な「おひとりさま」になる
□ 噂話、悪口には参加しない
□ プライベートな話も「付き合い程度」に

お局さまには、あえて「頼る」

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その介護施設に長年在籍し、職場を取り仕切る女性…、あなたの職場にも1人はいませんか? 口うるさく意地悪、マイルールを押し付ける、服装や私生活にまで口を出す等の困った言動から、極力関わりを避けている方も多いでしょう。

でも、お局さまは、頼られることが大好き。プライドが高く、頼られることで自分の存在意義を確認したい方が多いのです。「利用者さんに~と言われて…。どうすれば○○さんのように上手くできますか?」「この利用者さんと初めて当たるんですが、○○さん、どういう所に気を付けてますか?」等、仕事のやる気と、頼りにしている姿勢を同時に見せると、親切に教えてくれるでしょう。周囲に「媚びている」と思われないよう、さりげなさを大切に。

話を否定せず、共感する

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否定から入る癖がある人は、男女問わず反感を買いますが、女性は特に共感を求める傾向が強いです。まずは「仰るとおりですね」「勉強になります!」等と肯定した後に自分の考えを話しましょう。

中途入職の介護職の方に注意して頂きたいのが、「前の施設ではこうだった」「まだこんな古いやり方をしているんですか」等と、今の職場のやり方を否定してしまうこと。施設形態や職場による違いはあり得ますし、以前に試行錯誤を繰り返した結果かもしれません。「郷に入っては郷に従え」の心でまずは受け入れ、改善点を発見したら、「こういうやり方はいかがでしょう」と控えめに提案を。

適度な「おひとりさま」になる

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女性が多い職場特有の、特定のグループや派閥に入らないことで、トラブルはある程度避けられます。
休憩は基本的に一人で過ごし、たまに皆の輪に交ざる、時間をずらして帰る、業務外の誘いには3回に1回位の頻度で乗る等。グループに属することで安心する女性も多い中、一人で行動できる女性には、自然と信頼や人望が集まっていく場合も。決して意固地に独りでいることにこだわる必要はありませんが、各派閥から距離を取り、時間をかけて自分の立ち位置を作っていきます。笑顔と挨拶を欠かさず、仕事を確実にこなすことで、「あの人はそういう人だから」と受け入れてもらいやすくなるでしょう。

噂話、悪口には参加しない

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女性が集まると、噂話や悪口に花が咲くこともしばしば…。相手の話を否定しないことは大切ですが、噂話や悪口に同調すると「○○さんが言ってたよ」と自分が言っていたことにされたり、伝言ゲームのように尾ひれがついて広まったり…と危険です。

介護の職場でも、2人夜勤の手待ち時間等は、逃げ場がなく賛同しそうになりますが、「そうなんですか、知りませんでした」「そういう見方もあるんですね」等、聞き役に徹しましょう。相手が意見を求めてきたら、「そう思いながらも○○さんは親切に接していてさすがです。」等と、相手を褒めることで話題をズラします。

プライベートな話も「付き合い程度」に

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心理学では、「自己開示(自分の内面を話すこと)によって、相手は好意的になっていく」と言います。女性は男性と比べて積極的に自己開示をする傾向があり、プライベートな情報を共有しあうことで、仲間意識を強めていきます。

職場でどの程度プライベートな話をするかは、見極めが難しい所ですよね。プライベートな話題が出たり、尋ねられた時は、相手が話した範囲と同じ程度のプライベートの話をすると良いでしょう。女性が好む恋愛や家庭の話も、話せる範囲で「○○さんだから話すんだけど」と切り出すと、一気に親密度が上がる可能性も。ただし、嫉妬を買いそうな自慢話やノロケ話は避け、失敗談や悩み、軽い自虐を話す位が無難です。

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