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注目の「MIND食」!アルツハイマーのリスクを53%下げる効果あり

アルツハイマー病の予防に効果的な新しい食事法として、「MIND食」が注目されています。2015年3月、認知症の国際誌である『Alzheimer’s & Dementia』にて、米・ラッシュ大学医療センターが発表した論文によると、このMIND食を実践することで、アルツハイマー病リスクが大幅に低下するということです。MIND食とは一体どんな食事法なのでしょうか?具体的にみていきましょう!

MIND食とは?

MIND食とは心疾患の予防に効果的とされる「地中海式食事法」と高血圧を抑える「DASH食」を組み合わせた食事療法のこと(※)。

今回の研究内容は、シカゴに住む58歳~98歳の923人を対象に、4年半かけて144の食品について前年の摂取量のデータを取り、アルツハイマー型認知症の予防効果を調べたもの。その結果、MIND食を厳密に行った人は、アルツハイマーのリスクが54%減少したことが分かりました。

(※)
◆地中海式食事法・・・穀物やナッツ、オリーブオイル、野菜中心の食事を摂る食事法
◆DASH食 ・・・肉やコレステロールの多い食品を控え、カリウムや食物繊維をたくさん摂る食事法

具体的に、何を食べればいいの?

MIND食では、食品を厳密にリストアップしているのが特徴的です。具体的には、次のような食品を提唱しています。積極的に摂るもの、制限するもの、それぞれ見てみましょう。

積極的に摂るべき食品

・全粒の穀物…1日3回
・グリーンサラダ …1日1回
・ワイン …グラス1杯
・ナッツ …ほぼ毎日
・豆類  …2日に1回
・鶏肉  …1週間に2回
・ベリー類…1週間に2回
・魚   …少なくとも1週間に1回

制限する食品

・鳥肉以外の肉…週4日以下
・バター… 1日に大さじ1杯未満
・チーズ… 1週間に1回以下
・揚げ物… 1週間に1回以下
・ファストフード…1週間に1回以下

積極的に摂る食品には、魚や豆類など、日本人に馴染み深い食材が多いので、比較的取り入れやすいラインナップが並んでいます。制限する食品が好物な人にとっては厳しいですが、知識として知っておくのは大事ですね。

「部分的」に取り入れるだけでも予防効果あり

今回の研究結果でさらに注目したいのは、MIND食を厳密には実践はしておらず「部分的」に実践していた人でも、アルツハイマー型認知症の発生リスクが35%も下がった点です。

MIND食の比較対象として同時に検証された「地中海式食事法」と「DASH食」では、厳密に実践していないと発症リスクが下がることはなかったという結果が出ており、MIND食は比較的ラクに取り入れやすいと言えそうです。

研究を行ったモリス博士も、「食事法は、部分的に取り入れるほうが楽だと考える人が多いため、この点は特に励みになる」と述べています。取り入れる上で、肝心なのは、長い期間続けることだといいます。徹底することは難しくても、継続的して長く取り入れていきたいですね。

さいごに・・・

今後、さらに研究が進むことで、新たな食材がリストに加わる可能性もあるとのことです。より効果的で、日本人にも実践しやすい食事法が確立されるよう、今後の展開にも期待が高まります。

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