サイトアイコン 介護のお仕事研究所

新卒社員に訪問介護はムリ?そんなことは言わせないぜ!

こんにちは。ハム太郎です。
訪問介護って新人にはハードルが高いイメージがありますよね。実はわたくしハム太郎は、新卒社員で訪問介護を経験しました!

「新卒に訪問は無理だよ」
周囲にそう言われる中での配属でした。不安とやる気を持って、いざ訪問介護の世界へ。そこには、いくつもの壁がそびえ立っていました。

今日は、新卒社員で入社した訪問介護のときの話をしたいと思います。

【プロフィール】
ハム太郎(Taro Hamu)
介護福祉士の資格をもつライター。博多出身。ハムスターをこよなく愛しています。高校まで博多で過ごし、大学進学を機に上京。大学時代には障害者施設でボランティア活動に取り組む。その経験を通して介護業界へ就職。これまでデイサービス、訪問介護に勤め、介護職、サービス提供責任者として経験を積む。現在は、介護職専門のキャリアアドバイザーを経て、介護を専門とするライターに転身。

ヘルパーさんになめられる

訪問介護のお仕事といえば、介護の仕事以外にもヘルパーさんの調整や関わりがあります。たとえば、新規のサービスをヘルパーさんに紹介し、引き受けてくれたら同行をします。社員とヘルパーさんの関係から、ハム太郎がヘルパーさんへ指示をすることもあります。

しかし、20代前半のハム太郎に対し、
ヘルパーさんの平均年齢は50代。
親子ほどの差があるハム太郎に、指示されることを良く思わないヘルパーさんもいます。最初のうちはコミュニケーションを取るのも難しかったです。
一緒に配属された同期の女の子は、父親と同じくらいの歳のヘルパーさんに「介護の仕事をなめるな」と言われて泣いていました。

身体介護スキルを向上させる難しさ

訪問介護では一対一のサービスが基本です。
そのため施設とはちがい、先輩社員に介護の技術を教えてもらえる機会が少ないのです。そんな中でどうやってスキルを磨いていくのか。それは、一度の同行でいかにサービスを覚えられるかにかかっていると思います。
通常のサービスは、一度だけヘルパーさんと同行し、次回からヘルパーさんにひとりでサービスを行ってもらいます。ハム太郎は介護も訪問介護も新人だったため、1~2カ月は同行期間がありましたが、どうしてもオムツ交換などの身体介護のサービスは難しく…スキルが向上しづらかったのです。そのため、独り立ちしてからもヘルパーさんが入ってるサービスに同行させてもらい、介護技術を教えてもらうこともありました。
最初のうちはなめられていたハム太郎も、真摯に仕事に向き合うことによって、ヘルパーさんから認めてもらえるようになっていました。ヘルパーさんはいつも親切に教えてくださいました。本当にありがとうございます。
一回一回のサービスがとても大切な訪問介護。とてもやりがいがありました。

厳しい環境だけれど、新卒に訪問介護が無理なんてことはないんです!
ハム太郎は上司や同期に恵まれました。上司は丁寧に介護技術や訪問介護のいろはを教えてくれました。そして、とくに同期の存在に感謝していました。

ライバルは同期

ハム太郎の配属された訪問介護事業所には、同期の女の子も一緒に配属されました。
お互い負けん気が強くて、なにかと張り合っていました。それが功を奏したのか、私たちは仕事の覚えが早かったようです。
同期は事務作業が驚くほど早くこなせました。ハム太郎は積極的にサービスに行っていたので経験値が上がり、いろんなサービスをこなせるようになっていました。
お互い得意なことが違う中、それぞれの得意の場で活躍できるようになり、お互いを必要とするようになりました。

サービスに出続けて事務作業が終わらないハム太郎を手伝ってくれる同期。
同期が苦手な利用者さんのお家には積極的に同行し、ハム太郎も何かあったときに行けるようにして、彼女の負担を減らす努力をしていました。そうやって、2人は支え合うようになりました。
ハム太郎は同期に対して、最高の仕事のパートナーだと思うようになっていました。
同期よ、君と一緒に仕事ができてうれしかったよ。ありがとう。

厳しい世界だけど、やりがいのある訪問介護

繰り返す移動、一対一のサービス…訪問介護は責任も重く、大変な仕事です。さらに若い人が少ないため、年齢が若いとなめられる環境でもあります。

確かに、新卒社員で訪問介護に入社するのは、厳しい環境かもしれません。
それでも、ハム太郎はヘルパーさんも上司も先輩も同期もケアマネさんも利用者さんも、みんな大好きでした。
ハム太郎の前向きな姿勢や「若い人が介護の世界でがんばっている」という事実は、介護に携わる人にとってとても嬉しいことのようです。みんなハム太郎や同期に期待してくれていました。

「大好きなみんなの期待に応えたい」ハム太郎はその思いで頑張っていました。大変なことも多かったけれど、みんなの期待に応えられたり、必要としてもらえたりすると嬉しかったです。

利用者さんからもヘルパーさんからも上司や同僚からも必要とされる存在になれる、やりがいのある訪問介護。
訪問介護やりたいけれど躊躇している…そんな方がいれば、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

モバイルバージョンを終了