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介護のオムツ交換、寝たままできる!手順や注意点のポイント

排泄介助の中でも、オムツ交換は特にスキルがいるケアのひとつ。
「どうやってオムツ交換すればいいんだろう」
「異性の利用者さんのお下の世話や、排泄物の処理をするのはいやだな…」
など、最初はオムツ交換にとまどう人も多いのではないでしょうか。とまどう理由としては、正しい方法を知らないからかもしれません。

正しい方法を知らずに行ってしまうと、排泄物がオムツから漏れてしまったり、利用者さんに余計な負担をかけてスムーズな介助ができなかったり、トラブルにつながることもあります。

この記事では、オムツ交換の方法で悩んでいる方や正しい方法を知りたい方のために、オムツ交換の準備やケアの手順、注意点などをご紹介します。

オムツ交換の準備

オムツ交換の準備として、準備するものや陰部洗浄・清拭の準備の方法、適した環境をご紹介します。

準備するもの

※陰洗ボトルはペットボトルで簡単に作れます。ペットボトルのふたにキリで数か所穴をあけて、ふたをしめれば出来上がり!

陰部洗浄・清拭の準備

適した環境

オムツ交換の手順

オムツ交換の手順を詳しくご紹介します。

「これから、ここを交換します」「ここをキレイにしますね」などと声掛けをし、ベッドの高さを調節する

「オムツ」に対して羞恥心を持っている利用者さんもいます。「オムツ」というワードはあまり使用せず、利用者さんのプライドを傷つけないように声かけをしましょう。
自分の腰を痛めないように、介助しやすい高さへとベッドの高さを調節します。

体位変換をしやすいように、利用者さんにうでを組んでもらう

オムツ交換では、何度か体位変換をします。体位を変えやすいように、利用者さんにうでを組んでもらいましょう。

新しいオムツと尿とりパッドを準備する

新しいオムツとパッドは広げて準備をしておきます。パッドは、尿や便が漏れないように、オムツのギャザーの中に入れ込みます。排泄の量や次のオムツ交換までの時間によっては、パッドの枚数を増やすこともあります。

汚れたオムツのテープを外す

「外しますね」と声かけをしながら、外します。

陰部洗浄と陰部清拭をする

用意していた陰洗ボトルと石けん、清拭用タオルを使い、陰部を洗浄・清拭します。
汚れが残っていると細菌が尿路に入って、尿路感染症を引き起こしかねません。洗浄するときは、細菌が尿道に入らないように上から下へとお湯を流し、しっかりと汚れを落としましょう。

新しいオムツを古いオムツの隣に置き、利用者さんのひざを立てて、横向きにする

新しいオムツをセットし、利用者さんを横向きにしてから、おしりの洗浄と清拭をします。
褥瘡ができていないか等、皮膚の状態の観察も忘れずに。また、塗り薬やクリーム等によって保湿が必要な場合は、洗浄・清拭後に塗布します。

古いオムツを半分ほど丸め、新しいオムツを古いオムツの下に入れ込む

洗浄が終わったら、パッドを取り、古いオムツを丸め込みます。汚れが他の部分に付着しないように、ここで必ず、汚れたディスポや手袋は外しましょう。(汚れがオムツまで浸透せずに、パッドのみで済んだ場合は、パッドのみを交換します。)
新しいオムツを古いオムツとおしりの下に半分ほど入れ込みます。

利用者さんの身体を反対向きに体位変換し、古いオムツを取り出す

利用者さんの身体を反対向きにし、丸まった古いオムツを取り出して、新聞紙やビニールの上に置きます。半分ほどおしりの下に入れておいた新しいオムツを引っ張り、形を整えます。拭けなかったおしりの部分があれば、体位変換したこのタイミングで拭きましょう。

利用者さんを仰向けにし、オムツを整える

利用者さんを仰向けにし、足を伸ばしてもらいます。足の間を少し広げてもらい、オムツの前の部分を引っ張ります。中のパッドがオムツからはみ出ていないか確認し、おへその上まで持っていき、オムツをテープで留めます。
ウエスト部分や太もも部分がきつすぎないか、またはゆるすぎないかを利用者さんに確認します。ウエスト部分は指1本入る程度の余裕をもたせるのが理想です。

更衣介助をし、寝具を整える

オムツ交換が終わったら、脱いでもらった衣類の更衣介助をし、しわができないように伸ばします。寝具をかけたり、室温を調節したりして、元の状態へ戻します。

取り出したオムツは新聞紙などに包んで捨てる

取り出したオムツはパッドと一緒にし、新聞紙やビニールに包んで捨てましょう。

オムツ交換の注意点

オムツ交換をするときは、下記の点に気をつけて行いましょう。

オムツ交換の動画紹介

オムツ交換や陰部洗浄の方法を動画でもご紹介します。

【排泄介助の方法(オムツ交換編)】

【陰部洗浄の方法】

【陰部洗浄の方法(女性の場合)】

スムーズなオムツ交換をしよう!


利用者さんにとって、オムツ交換はとてもデリケートな部分や自分の排泄物を見せなくてはいけないため、羞恥心も大きく、拒否がある人もいます。
それでも利用者さんは、自分でできていた排泄のケアができなったために、介護者にケアを託してくれています。
信頼して任せてくれている利用者さんのためにも、苦痛のないスムーズなオムツ交換を心がけましょう。

参考文献・サイト

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