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ハローワークで介護職求人を探す時の、4つの注意点

介護職の求人を探す時、ハローワークを活用する方も多いと思います。全国各地にある公共機関であり、転職・再就職の手段として身近な存在ですよね。今回は、そんなハローワークで求人を探す時の注意点をご紹介致します。

ハローワークで求人を探すデメリットは?

「公共機関だから安心」「無料で利用できる」「地元の求人を探せる」等のメリットがあるハローワーク。デメリットも正しく把握しておきましょう。

ハローワークで介護職求人を探す時の4つの注意点
□ 求人の細かい情報が分からない
□ 紹介状がないと応募できない求人が多い
□ ダミー求人・ブラック求人が潜んでいる
□ マッチング体制が不十分

求人の細かい情報が分からない


ハローワークの求人情報に載っているのは、ほとんどが給与・休日・勤務時間といった基本的な情報です。介護職として長く働く上で大切な昇給実績、人間関係の良し悪し、離職率、有給消化率などの細かい情報は、掲載がありません。詳細は面接で確認する必要がありますが、条件面などの質問は聞き方とタイミングを間違えると、面接官の印象を損ねる場合も。

紹介状がないと応募できない求人が多い


ハローワークに掲載している求人は、閲覧自体はインターネットでも可能です。ただし、ハローワークの紹介状がないと応募できない求人が多いため、直接ハローワークに行く必要があります。紹介状の持参が採用に特別有利に働くわけではありませんが、ハローワークにのみ求人情報を出している一部の介護施設・事業所では、紹介状がないと面接してくれない場合も。ハローワークが近くにない方は、紹介状をもらうために毎度足を運ぶのは大変ですよね。

ダミー求人・ブラック求人が潜んでいる


ハローワークには、実際には募集していない介護施設・事業所の求人も、一部紛れている恐れがあります。俗に「ダミー求人」「カラ求人」と呼ばれるこれらは、下記のような背景が理由で生じています。

経営状態や労働環境が悪い介護施設・事業所や、果ては募集実態がない所まで求人を出せてしまう実態があるのです。求人票から「ダミー求人」や「ブラック求人」を全て見抜くのは困難ですが、一つの目安として、絶え間なく掲載されている求人は要注意。

マッチング体制が不十分


ハローワークの職員数は年々減少しており、厚生労働省の調査では、

職員一人当たりの労働力人口及び失業者数を比べると、日本の職員数は欧州主要国の1/4~1/10程度となっている
出典:公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績-厚生労働省

つまり、ハローワークで働く職員も人手不足ということです。

加えて、ハローワークは介護・福祉分野の求人情報のみを取り扱うわけではありません。職員の方も、介護の業界や業務に精通している方ばかりではないので、「どんな介護を提供したいか」「介護の現場で、将来どんなキャリアを積みたいか」という所まで踏み込んで、介護職の方1人ひとりに最適な事業所を紹介することは難しいのが実情と言えそうです。

ハローワークを利用して困った体験談

ハローワークで介護職の仕事を探していて、実際に困った経験・トラブルになった経験を持つ方の声を集めました。

グループホームにパートとして勤務して二ヶ月になります(中略)ハローワークで日勤9時~17時の募集で仕事を始めたものの実は8時30分からと言われ、実際は8時からしばらくは日勤のみの予定が最初の月から早出、遅出が始まりました
出典:けあとも

私が今の業界に入って8年目になりますが、当時28歳でヘルパー2級を取得して、ハローワークに行ったら、「男性はいらない」「未経験者はいらない」、「介護福祉士でないといらない」と、面接もことごとく断れら、ハローワークの職員に「じゃあ、どうしたらいいんですか?」と、くってかかったことがありました。
出典:Yahoo!知恵袋

紹介状の仕組み、求人票との相違、マッチング体制の不備等に対する不満の声がありました。残念ながら、「ハローワーク=安心・安全」とは限らないと言えます。

まとめ


今回はハローワークで求人を探す時の注意点をご紹介しました。もちろん、ハローワークにはメリットもあります。障害を持つ方や、ひとり親の方、中高年の方等が就業支援を受けられるのは、ハローワークならではの魅力。地元の求人を探しやすいという点も、通勤距離や時間を重視する介護職の方には見逃せませんよね。メリットもデメリットもきちんと把握し、上手に活用したいものですね。

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