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採用できればお金がもらえる?「転職お祝い金」を利用するときの4つの注意点

「この介護施設に採用が決まったら、転職お祝い金を最大10万円支給!」
インターネットで求人を探す時、こんな広告コピーを目にしたことはありませんか?「転職お祝い金」とは、求人サイトや人材紹介会社を介して採用が決定すると、応募者の方に支払われるお金。「就職支度金」や「支援金」と呼ぶ場合もあります。
求人サイトや人材紹介会社の登録・利用は、応募者は無料です。無料でサービスを受けてお金までもらえるとは、どんなカラクリがあるのでしょうか。今回は「転職お祝い金」の概要と、「転職お祝い金」制度がある会社を利用する時の注意点をご紹介致します!

「転職お祝い金」ってどんなもの?

「転職お祝い金」は、誰からもらえるの?
介護施設や事業所ではなく、人材紹介会社や求人サイトの運営会社からもらえます。
「転職お祝い金」は、いくらもらえるの?
会社ごとに定めた規定により、1万円~40万円とバラつきがあります。
「転職お祝い金」は、なぜもらえるの?
人材紹介会社は、人を求めている介護施設・事業所と、仕事を探す介護職の方をマッチングさせ、採用が決まったら介護施設・事業所から報酬をもらいます。
求人サイト運営会社は、概ね(1)広告を掲載した時点(2)採用が決まった時点(3)応募があった時点のどこかで、介護施設・事業所から報酬をもらいます。(どの課金型を採用するかは会社によります)
こうして人材紹介や求人サイトの事業で得た収益の一部を、採用が決定した応募者に「転職お祝い金」として還元しています。

「転職お祝い金」4つの注意点

「どうせ転職するなら、お金がもらえる会社を使いたい」と思う方も多いかもしれませんね。メリットばかりのように見える転職お祝い金ですが、デメリットも見てみましょう。

ウマい話には裏がある?「転職お祝い金」4つの注意点
□ 必ず・全額・すぐもらえるとは限らない
□ 「申請手続き」を忘れやすい
□ 介護施設・事業所側に敬遠される場合も…
□ 転職の本来の目的を見失いやすい

必ず・全額・すぐもらえるとは限らない


転職お祝い金を採用している会社では、内定辞退や早期離職を防ぐために、概ね下記のような支給の要件を決めています。

また、会社によっては下記のようなケースもあり、注意が必要です。

「そもそも支給の対象外だった…」「実際にもらえた額が予想よりずっと低かった」等とならないよう、支給の要件・規定は必ず事前によく確認しておきましょう。

「申請手続き」を忘れやすい


転職お祝い金をもらうには、入職後一定期間のうちに、応募者自身による申請が必要な場合がほとんど。ですが、転職直後で環境の変化や新しい業務に慣れることで精いっぱいになり、申請手続きを忘れてしまう方も少なくありません。申請期限を過ぎれば、お祝い金をもらえる資格を失う恐れがあるので、手帳や携帯電話で、しっかりスケジュール管理を。

介護施設・事業所側に敬遠される場合も…


転職お祝い金を支給している会社経由で応募する=「お金・給料重視で仕事を選ぶ人」と捉える採用担当者も、中にはいるのです。介護の現場は、ご存じのとおり人手不足。採用する職員にはできる限り定着してほしいと思っています。もちろん応募者の人柄や経歴が最も重視される場合が多いですが、一部の採用担当者に「お金を優先して仕事を探す人は、定着しないのでは?」と敬遠される傾向があることは認識しておきましょう。

転職の本来の目的を見失いやすい


転職お祝い金制度をPRする会社の中には、「求人の量・質」面の弱点を、お祝い金の存在で補っている場合もあります。
「A社から紹介された事業所は、条件をほぼ満たすけれど、お祝い金がない。B社から紹介された事業所は、条件はイマイチだけれど、お祝い金がもらえるのは大きい。…B社から紹介された事業所に決めよう!」
となってしまうと、本末転倒。新しい職場も決まり、お金ももらえるなら確かに嬉しいですよね。お金の魔力は抗いにくいですが、「自分に合う職場を見つける」という本来の目的を見失わないように気を付けたいものですね。

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