介護職の方が活躍できる職場は、たくさんあります。それだけに、就職・転職の際に迷ってしまう方も多いと思います。今回は、介護職の皆さんがピッタリな職場を選べるよう、施設形態ごとのメリット・デメリットを解説致します!
施設形態別 メリット・デメリット
1. 特養(特別養護老人ホーム)
- 特養の給与情報
- 給与の相場
平均月給17.40万円(最低:12万円/最高:23万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- 特養のメリット・デメリット
- 特徴
身体・精神の障害により常に介護が必要な状態で、在宅介護が困難な高齢者が入居する施設。
メリット
・日中は看護師が常駐しているため、医療面の心配がない
・終の棲家として入所する方が多く、長期的なケアができる
デメリット
・介護度の高い入所者が多く、身体の負担が大きめ
・ケアが機械的・画一的・ルーティンワークになりやすい
2. 老健(介護老人保健施設)
- 老健の給与情報
- 給与の相場
平均月給17.12万円(最低:12万円/最高:25万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- 老健のメリット・デメリット
- 特徴
入院の必要がない高齢者が、リハビリや介護・看護を受けながら在宅復帰を目標に入所する施設。
メリット
・リハビリの成果で在宅復帰していく姿が励みになる
・医師、看護師、リハビリ職等、他職種間の連携を実感できる
デメリット
・運営主体の7割が医療法人。医療職の発言権が強い傾向がある
・一貫して在宅復帰・自立を目指すケアに、慣れない内は戸惑う職員も
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3. 有料老人ホーム
- 有料老人ホームの給与情報
- 給与の相場
平均月給18.74万円(最低:14万円/最高:25万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- 有料老人ホームのメリット・デメリット
- 特徴
「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類に分かれ、入居者の条件はホームによって異なる。「健康型」を除き、概ね65歳~の自立から要支援・要介護の方まで幅広い方が対象。設置主体は主に民間企業のため、様々なニーズに対応し、サービスの種類も豊富。
メリット
・給与、教育制度が体系的に整っている職場が多い
・接客・サービス面のスキルを身に着けられる
デメリット
・方針により、利益重視・営業的側面が強い職場もある
・お客様として接することを期待する入居者が多く、接遇が重視される4. サービス付き高齢者向け住宅
- サービス付き高齢者向け住宅の給与情報
- 給与の相場
平均月給18.84万円(最低:14万円/最高:21万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- サービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット
- 特徴
「サ高住」「サ付き住宅」とも呼ばれる。「高齢者住まい法」の改正により創設された、高齢者の安心を支えるサービスを提供するバリアフリー住宅。安否確認サービスと生活相談サービスを全入居者に対して提供する。介護サービスは、訪問介護として提供。
メリット
・自立~軽度の要介護者のみを対象としたり、認知症患者を受け入れない施設も多く、体の負担が少なめ
・一般的に敷地内併設の訪問介護事業所から訪問するため、移動が楽
デメリット
・医師、看護師は配置されない場合が多い
・同敷地内の建物に訪問する関係で、利用者や家族から突発的な用事を頼まれやすく、次の訪問に遅れがち5. グループホーム
- グループホームの給与情報
- 給与の相場
平均月給17.91万円(最低:14万円/最高:25万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- グループホームのメリット・デメリット
- 特徴
軽度の認知症がある高齢者が、地域社会の中で少人数で共同生活をする施設。高齢者同士の自立支援を重視。
メリット
・9人以下という少人数制のため、目が行き届きやすい
・家庭的な雰囲気の中、入居者に向き合える
デメリット
・栄養士、調理師が配置されないため、家事支援が必須
・職員も少人数のため、夜勤1人体制の職場が多い。人間関係も濃密になりやすい。
6. デイサービス
- デイサービスの給与情報
- 給与の相場
平均月給18.00万円(最低:13万円/最高:26万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- デイサービスのメリット・デメリット
- 特徴
自宅で生活している要支援または要介護者を対象に、食事・入浴・機能訓練・レクリエーション等のサービスを提供。基本的に日帰りだが、介護保険適用外の宿泊サービスを提供する事業所も増加中。
メリット
・基本的に夜勤がない
・日曜、年末年始が休みの事業所が多い
デメリット
・レク中心の事業所では、企画力や、人前に出て盛り上げる素質が必要
・日勤のみ、かつ曜日固定の利用者が多いため、利用者個々人の状況把握が困難7. 訪問介護
- 訪問介護の給与情報
- 給与の相場
平均月給18.65万円(最低:14万円/最高:23万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- 訪問介護のメリット・デメリット
- 特徴
訪問介護員が利用者の居宅を訪問して、家事や身体介護を行うサービス。原則1人で訪問し、サービスを提供する。
メリット
・1対1でじっくり利用者に介護を提供できる
・非常勤求人は、働き方の融通がききやすい
デメリット
・原則1人で訪問するため、豊富な経験と判断力が必要。自己流の介護になりがち
・非常勤求人が7割と、正社員求人が少ない
8. ショートステイ
- ショートステイの給与情報
- 給与の相場
平均月給17.30万円(最低:13万円/最高:22万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- ショートステイのメリット・デメリット
- 特徴
自宅で生活する要介護者を対象に、一時的な宿泊サービスを提供。要介護者は、介護老人福祉施設などに短期間入所する。
メリット
・比較的、要介護度が低い利用者が多い
・短期間でいかに満足させられるか、試行錯誤する醍醐味がある
デメリット
・リピーター以外は短期の一時利用のため、利用者の状態把握が困難
・家庭と同様、つきっきりの介護を要求する利用者・家族も多い
9. 小規模多機能型施設
- 小規模多機能型施設の給与情報
- 給与の相場
平均月給17.34万円(最低:14万円/最高:21万円)/※弊社「介護のお仕事」公開求人より
- 小規模多機能型施設のメリット・デメリット
- 特徴
自宅で生活をする要介護者に対し、通所を中心に、訪問・宿泊の3つのサービスを一体化して提供する。デイ・訪問・ショートステイのサービスを、慣れ親しんだ職員から受けられるため、利用者の安心感が大きい。
メリット
・1つの事業所で、デイ・訪問・ショートステイの業務を経験できるため、スキルUPに繋がる
・ケアマネジャー、看護師が身近にいるため、不安・疑問を相談しやすい(※常勤とは限らない)
デメリット
・24時間365日サービスを提供するため、夜勤がある
・利用者の当日の状況次第で予定を変える場合(デイ⇒訪問等)もあり、柔軟性が必要
※施設・事業所によって、異なる場合があり得ます。
※給与の相場については、「介護のお仕事」2015年11月20日時点の公開求人データより、正社員/介護職・ヘルパー求人を対象に算出。事業所から提示される月給の下限額を基準に算出しているため、実態は底上げされる可能性が高いです。また、高給与求人の多くは非公開求人の中に眠っています。非公開求人のご紹介を希望の方は、「介護のお仕事」にお気軽にお問い合わせ下さい!