1985年7月23日生まれの29歳。鍼灸師の資格をもつ。見た目が細くて黒いことから妻に「ごぼうみたい」と言われたことからはじまった。
「ごぼう先生」の名前で親しまれている簗瀬寛さんは、「大人のための体操のおにいさん」として高齢者に笑顔を届ける活動に取り組んでいる。
介護業界への疑問
簗瀬さんが健康体操のボランティア活動を始めた当初、「世には数多の高齢者向けDVDがあふれているが、高齢者は続けたいと思えるものなのだろうか」と疑問を持ったことから始まったという。
とにかく楽しんで欲しい。楽しくなければ続かない。目指したのは幼児向け「体操のおにいさん」の大人版だ。
そんな簗瀬さんが最も力を入れている活動が、自身が考案した「オリジナルの健康体操」の実演。誤嚥予防の口腔体操や、転倒防止・筋力低下予防の体操、さらには認知症予防の体操まで様々ある。
2015年5月からは全国で【GOBOU体操キャラバンメイト】の募集をはじめ、健康体操で地域を盛り上げる活動も開始した。7月20日(月)には田原市デイサービス「福助」でYOBOU 健康体操(ボランティア)、8月1日(土)には長崎県五島列島で特別養護老人ホームのイベントに参加、健康体操(100 名規模)などが予定されている。
「介護の世界が少しでも明るくなるように、予防を伝える体操を続けて参ります」。少しずつ、介護業界に光が差し込んできている。